2001 Fiscal Year Annual Research Report
アーバンマイン構築のための資源処理・リサイクル技術と環境保全技術の開発
Project/Area Number |
13355038
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
恒川 昌美 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40002026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米田 哲朗 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00002056)
広吉 直樹 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50250486)
平島 剛 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00175556)
笹木 圭子 小樽商科大学, 商学部, 助教授 (30311525)
吉田 豊 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (20002933)
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Keywords | コピー機 / リサイクル / プラスチック / 金属 / ジグ選別 / 破砕 / 水力分級 |
Research Abstract |
日々,都市においては膨大な量の廃棄物が排出される。これらの廃棄物中の有価物に着目し,都市には新しいタイプの鉱山,いわゆるアーバンマインがあると認識され始め,その開発が注目を集め始めている。鉱石を対象とする鉱山との対比で考えれば,アーバンマインでは,有価物が無理なくある程度まで濃縮された,いわば鉱石に相当するもの(人工鉱石)を対象に有価物を選別・回収するのが効率的である。都市における人工鉱石の例としては,ゴミ焼却飛灰,収集・解体された廃家電・OA機器などがある。本研究では,このようなアーバンマインにおける主要な要素技術を開発することを目的としている。 本年度は,廃コピー機を対象に研究し,次のようなことを明らかにした。 1)コピー機の構成は,約50%が鉄,20-25%がプラスチックである。また,プラスチックの構成は,約48%がABS樹脂,約48%がポリオレフィン類(PS,PE,PP),残りがその他となっている。 2)プリント基板を手選別した残りの部分について,圧縮,切断,衝撃作用を適切に組み合わせて解体・破砕処理をすると,金属とプラスチックが剥離する。 3)上記の剥離した金属から,磁選機を用いて鉄を,水力分級機を用いて非鉄を回収できる。 4)プラスチックについては,ジグ選別を用いることにより,成分別に効率的に精度良く分離,回収できる。 5)プロセス内の用水は,いずれも水質基準を満たす水質である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 恒川 昌美: "永久磁石式ロール型磁選機の分離特性に関する基礎的研究"資源と素材. 117巻・4号. 277-281 (2001)
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[Publications] 恒川 昌美: "ジグ選別"資源・素材 '2001. C1. 37-40 (2001)
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[Publications] Masami TSUNEKAWA: "Jig Separation of Plastic Waste Used in Copy Machines"Proceedings of 6^<th> International Symposium on East Asian Resources Recycling Technology. 592-596 (2001)
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[Publications] Tsuyoshi HIRAJIMA: "Separation Performance of Zigzag Air Classifier"Proceedings of 6^<th> International Symposium on East Asian Resources Recycling Technology. 759-764 (2001)
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[Publications] 恒川 昌美: "資源処理技術による廃棄物の再資源化"北海道大学環境保全センター報. 11号. 8-11 (2001)
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[Publications] 平島 剛: "粒子衝突音を用いた粒子識別に関する研究"資源と素材. 117巻・7号. 573-578 (2001)