2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13356002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉原 照彦 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (90002071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 英幸 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (20344492)
田原 哲士 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50001475)
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Keywords | 花芽形成 / セオブロキシド / Lasiodiplodia theobromae / 花芽形成制御 |
Research Abstract |
・セオブロキシドの構造活性相関 天然セオブロキシドを出発に簡易な化学変換により8種類の類縁体を調製した。(1)水酸基の活性に対する影響を調べるため、C_1-エピマー、(2)2つの水酸基をアセチル化したジアセチル体、(3)2つの水酸基をメチル化した2種のモノメチルおよびジメチル体、(4)エポキシ環の開環生成物2種、(5)側鎖の変換された化合物としてR=H、CH_2CH_3、-(CH_2)_2CH_3、-(CH_2)_3CH_3、-(CH_2)_9CH_3、-CH_2OH、の6種。 合成された類縁体14種を用いてバレイショ茎断片組織培養法で活性評価を行った。1位の水酸基の立体化学は活性に影響しないが1位と4位の水酸基は活性発現には必要であり、さらにエポキシドと二重結合も重要であった。このことから2,3-epoxy-5-cyclohexene-1、4-diol構造が重要であることが明らかとなった。また、側鎖は活性発現に必要であるが、極性基でなく、アルキル鎖が必要であることがわかった。セオブロキシドより活性の高い誘導体は<R=CH_2CH_3>であることが判明した。 ・セオブロキシド生産菌の探索 マンゴー炭そ病Lasiodiplodia theobromaeに罹病しているマンゴー枝を沖縄県で採集し、20菌株を得た。そのtheobroxide生産については検討中である。
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