2001 Fiscal Year Annual Research Report
地震災害からの復旧・復興過程に関する日本・トルコ・台湾の国際比較研究
Project/Area Number |
13372007
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
中林 一樹 東京都立大学, 都市科学研究科, 教授 (80094275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村尾 修 筑波大学, 社会工学系, 講師 (70292753)
牧 紀男 防災科学研究所, 地震防災フロンティアセンター, 副リーダー (40283642)
池田 浩敬 富士常葉大学, 環境防災学部, 助教授 (80340131)
澤田 雅弘 長岡造形大学, 造形デザイン学科, 講師 (00329343)
加藤 孝明 東京大学, 工学研究科, 助手 (30251375)
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Keywords | 地震災害 / 阪神淡路大震災 / 921台湾集集大地震 / トルコマルマラ地震 / 都市復興 / 住宅復興 / NPO / まちづくり |
Research Abstract |
本研究は、1995年阪神淡路大震災と、1999年のトルコ・マルマラ地震および921台湾集集地震を対象に、それぞれの歴史・社会・文化的背景の下で繰り広げられる地震災害対応から復旧・復興への過程と、市街地・住宅・経済の復興方策と実態を比較考察し、都市型地震災害における復興のあり方を考究するものである。初年度である平成13年度は、被災地の行政機関、様々なNPOなどの民間組織等や一部の被災者への聞き取り調査とともに、復旧復興の過程と現状に関する統計資料等の収集を中心に現地調査を行った。 5県にまたがる広域地震災害となったトルコでは、8月に現地調査を行い、被災地域の県および主要な市の行政機関からのヒアリング・資料収集とともに、被災市街地、応急仮設住宅、恒久復興住宅開発地区を訪問し、震災から2年目の復旧・復興状況を把握した。2県に及ぶ地震災害となった台湾では、9月と1月に現地調査を実施し、県庁や主要行政機関からの聞き取りと資料収集を行うとともに、被災地、復興に取り組む民間組織や地域団体を訪問し、復興の現状と問題点の把握につとめた。7年目を迎えた神戸では、神戸市・兵庫県庁を始め、復興まちづくりに関わる都市計画事務所およびNPOなど復興関連の活動を展開している民間組織にもヒアリングを行った。 これらの現地調査から、日本の現地復興・公共住宅方式、台湾の現地復興・一部新社区移転方式、トルコのニュータウン開発移転復興方式の特徴を明らかにするとともに、3つの地震災害からの復興過程を解明するために、次年度に向けて仮設住宅に継続する居住者および恒久復興住宅に入居した人々への追跡調査(トルコおよび台湾)に向けての準備を進めている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 中林一樹 他: "阪神・トルコ・台湾の比較防災学的考察と課題-活断層地震に対する防災課題及び対策計画の相対化と普遍化"総合都市研究. 75号. 5-24 (2001)
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[Publications] Itsuki NAKABAYASHI: "How Shall Tokyo Be Reconstructed after the Next Big Earthquake ? : The 1995 Great Hanshin-Awaji Earthquake and Tokyo's Preparedness Plan for Urban Reconstruction"Comprehensive Urban Studies. 75号. 97-119 (2001)