2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13375003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
邑田 仁 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90134452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 弘之 姫路工業大学, 自然環境科学研究科, 助教授 (70211696)
永益 英敏 京都大学, 総合博物館, 助教授 (90218024)
菅原 敬 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10226425)
立石 庸一 琉球大学, 教育学部, 教授 (80114544)
川窪 伸光 岐阜大学, 農学部, 助教授 (60204690)
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Keywords | ヒマラヤ / 植物相 / ミャンマー / 分子系統 |
Research Abstract |
1.現地調査:平成13年7月に邑田・田中がミャンマーにおもむき、ミャンマー政府林務局と調査についての調整を行った。田中は引き続き研究協力者とともにミャンマー東部のピンウーリン植物園およびニャンウ周辺地域に赴き、雨期の状態を考慮した予備調査を行った。平成14年1月(乾期)に菅原・田中の2名および研究協力者4名を派遣し、タイ北部のチェンマイおよびミャンマー東部で現地調査を行った。チェンマイではインタノン山で調査を行った。マンダレー経由でピンウーリン植物園に赴き、周辺の自然度の高い森林を中心とした調査を行った。雨期明けに開花する種子植物のほか、シダ類、コケ類も調査した。また、各種の生態を観察し、標本に残りにくい地下部の形質やシュート構成などを比較検討した。帰国後の多様性研究の基礎資料として生植物とハーバリウム標本を採集し、現地で乾燥して日本に送った。資料整理は現在、田中の所属する牧野植物園で進めている。DNA抽出用の資料はシリカゲルで乾燥して日本に持ち帰った。また、染色体観察の資料として、現地で根端などを採取し、処理・固定して持ち帰った。平成14年3月4日〜20日には、邑田、永益、秋山、川窪の4名で、ミャンマー東部のビクトリアピーク周辺地域で調査を行い、上記と同様に資料を収集した。 2.多様性の解析:採集したハーバリウム標本について、東京大学、京都大学に保有する文献・標本資料を活用して同定を進めている。また、テンナンショウ属、サンキライ属などについて特に詳細な分類学的な検討を進めている。日本に持ち帰ったDNAは、東京大学植物園、京都大学理学研究科および東京都立大学牧野標本館において、PCRでmatK遺伝子や核DNAの遺伝子間領域部分を増幅した後その塩基配列決定を進めている。
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