2003 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアの窒素固定共生菌による持続的食糧増産と環境保全に関する調査研究
Project/Area Number |
13375009
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
室岡 義勝 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60029882)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 美紀子 鹿児島大学, 理学部, 教授 (00107856)
南澤 究 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (70167667)
山下 光雄 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40220347)
田島 茂行 香川大学, 農学部, 教授 (50116894)
山田 隆 広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 教授 (40230461)
|
Keywords | 東南アジア / 遺伝的多様性 / 熱帯マメ科樹木 / 窒素固定共生菌 / 持続的食糧増産 / 環境保全 |
Research Abstract |
広く東南アジア特有の窒素固定共生菌を探索し、それらの遺伝的多様性を遺伝子および化学的に分類し、系統的位置を明確にするとともに、土壌環境と遺伝的多様性を調査し、それぞれの地域に適した窒素画定菌を利用することによるダイズ等の食糧増産およびマメ科樹木の成長との関連性を解析することを目的として下記の調査研究を行なった。 1)タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシアにおいて窒素固定菌を探索し、純粋分離した。 2)上記各国における窒素固定共生能の評価を行った。 3)マメ科植物と根粒菌によるファイトレメディエーションに関する研究を行なった。 4)調査、研究打ち合わせのため、下記のように、ベトナムにおいて公開研究者会議を開催し、窒素固定共生菌に関する研究成果の発表および意見交換を行なった。 日時:平成15年10月19〜25日 開催地:ベトナム(ハノイ、ホーチミン) 参加国:日本、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナム 5)また、ベトナム・メコンデルタ地帯の生物肥料の実施状況とその効果について調査を行なった。また、土壌および植物根圏より熱帯性窒素固定細菌を探索し、マメ科植物の酸性土壌耐性調査を行なった。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] R.Sriprang: "Enhanced accumulation of Cd^<2+> by a Mesorhizobium sp. transformed with a gene from Arabidopsis thaliana coding for phytochelatin synthase"Applied and Environmental Microbiology. 69(3). 1791-1796 (2003)
-
[Publications] M.Tansengco: "Crinkle, a novel symbiotic mutant that affects the infection thread growth and alters the root hair, trichome, and seed development in Lotus japonicus"Plant Physiology. 131. 1054-1063 (2003)
-
[Publications] 室岡義勝: "共生工学による環境修復"日本農芸化学会誌. 77(2). 146-149 (2003)
-
[Publications] Uchiumi, T: "Expression islands clustered on symbiosis island of Mesorhizobium loti genome"Journal of Bacteriology. (in press). (2004)
-
[Publications] 室岡義勝: "高機能プロバイオティクスとしての乳酸菌L137株"日本乳酸菌学会誌. 14(2)(in press). (2004)
-
[Publications] P.Kiatpapan (共著): "ACS Symposium Series 862 Fermentation Biotechnology"American Chemical Society, Washington, DC (ed.B.C.Saha). 221-232 (2003)
-
[Publications] 平山令明 (翻訳・共訳): "タンパク質ハンドブック"丸善(株). 540 (2003)