2002 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀日本の重要課題の総合的把握を目指す社会哲学的研究
Project/Area Number |
13410004
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
加茂 直樹 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (10027691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 聡 京都女子大学, 現代社会学部, 講師 (30329932)
粟屋 剛 岡山大学, 医歯学総合研究科, 教授 (20151194)
安彦 一恵 滋賀大学, 教育学部, 教授 (20135461)
平川 秀幸 京都女子大学, 現代社会学部, 講師 (50329934)
樫 則章 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (40194766)
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Keywords | 現代社会 / 自由 / 公共性 / 医療 / 環境 / 福祉 / 科学技術 / 国家 |
Research Abstract |
本共同研究も2年目を迎え、研究分担者18名以外に、自発的な研究協力者の参加も50名をこえて、活動は順調に進んでいる。今年度は、全体会が4回、4つの分科会が計15回、特別研究会が1回開かれた。『社会哲学研究資料集II』(A4版、秦206ページ)も刊行された。これには研究会報告要旨23編、論文12編、文献紹介・講演報告4編が収められている。 研究活動の内容を見ると、研究会には社会学、政治学、法学、医学などの専門家を迎え、学際的な論議を繰り広げることができた。『資料集II』所収の論文のテーマは、戦争やテロリズムの倫理性、刑罰論、組織論、医療臨床におけるコンサルテーション、建築論など、きわめて多岐にわたっている。問題は、旧来の哲学・倫理学の枠を越えて拡散してしまったわれわれの関心領域を改めて総合的に把握し、21世紀社会の全体像に迫っていくことができるか否かである。 もちろんこれは至難の課題であるが、研究分担者と協力者の地道な努力を有機的に結びつけることにより、目標の達成に少しでも近づいていきたいと考える。研究の最終年である15年度には、総括のための集会の開催や、いくつかのテーマに絞った論文集の出版などを予定している。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] 加茂直樹: "家族・子育て・公共性"現代社会研究. 第4・5号. 5-21 (2003)
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[Publications] 樫則章: "臓器・組織と所有"医学哲学 医学倫理. 第20号. 216-222 (2002)
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[Publications] 谷本光男: "環境問題-暴力批判論の視点から-"宗教倫理学会『宗教と倫理』. 第2号. 37-64 (2002)
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[Publications] 粟屋剛: "人体資源化・商品化と現代的人体所有権"アソシエ. 第9号. 101-112 (2002)
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[Publications] 宗像恵: "フランス啓蒙思想期のジェンダー論争"『近代』(神戸大学「近代」発行会). 第90号. 1-28 (2002)
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[Publications] 川本隆史: "公民科教育という試練の場-<教育における臨床の知>に寄せて"教育学研究(日本教育学会). 69巻4号. 12-23 (2002)
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[Publications] 江口聡: "Kierkegaard's media critic"現代社会研究. 第4・5号. 125-130 (2003)
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[Publications] 竹下賢: "全国総合開発計画と流域圏構想"環境技術. 31巻7号. 38-42 (2002)
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[Publications] 中岡成文: "「人為と自然--1920-30年代におけるジョン・デューイと三木清」"藤田正勝,他編『東アジアと哲学』ナカニシヤ出版. 86-94 (2003)
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[Publications] 安彦一恵: "安彦・佐藤編『風景の哲学』"ナカニシヤ出版. 256 (2002)
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[Publications] 河野勝彦: "死と唯物論(単著)"青木書店. 194 (2002)