2004 Fiscal Year Annual Research Report
古代インドの女性観(古典サンスクリット文学、法典、ヒンドゥ教、仏教を中心として)
Project/Area Number |
13410008
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Research Institution | International College for Postgraduate Buddhist Studies |
Principal Investigator |
原 實 国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 教授 (40011283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 順吉 国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 教授 (70000594)
落合 俊典 国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 教授 (10123431)
木村 清孝 国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 教授 (40140355)
津田 眞一 国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 教授 (60124301)
デュルト ユベール 国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 教授 (20288070)
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Keywords | ラーマーヤナ / シーター / ヤショーダラー / 貞操疑惑 / 神明裁判 / 失明 / 前世記憶 / 母胎内 |
Research Abstract |
これまで過去四年間、本研究を遂行する間に二名の研究分担者が世を去り、一名は定年退職して人員の組み替えを余儀なくされたが、今年度は昨年九月これまで海外より本研究を評価し援助を惜しまれなかったロンドン大学のJulia Lislie博士が急逝した。博士は国際的にこの問題をリードした存在であったから、その死は斯学に従事する者にとり痛恨の極みであった。 併しながら研究は順調に進捗し、研究代表者は今年度は五月にイスパニア王国バルセロナのカルタニア学士院と、九月にドイツ連邦共和国のハレ大学に出張する機会を得た。特にハレにおいて一週間に亘って開催された第29回ドイツ東洋学者会議においては自ら研究発表を行い、数多くの碩学や若き研究者と歓談する機会に恵まれた。その後ワイマール、ライプチヒにいたり、それぞれの大学や研究所において研究者と意見交換の場を持つことが出来た。 研究代表者は今年度の研究成果を現在以下の二つの出版物として準備中である。 (1)「古代インドの女性観(4)」国際仏教学大学院大学紀要9. (2)「Divine Witness」B.Banerjee Felicitation Volume (Calcutta) この中、第一は貞女がその貞節を疑われた場合に、如何にしてその純潔を証明したかの問題を古代インドの二つの物語に基づいて検討したものである。前者は叙事詩ラーマーヤナからシーターの貞節疑惑、後者は仏典に見える仏陀の妻、耶喩陀羅のそれである。他に貞女の神通力として「前世想起」と、胎児の「胎内生活」の問題を論じている。 貞女の純潔証明は「神明裁判」に連関するので、その問題を英文にまとめたものが第二で、それはDivine Witnessの題名の下にインドより刊行予定である。 過去四年間の成果をまとめて今年六月までに報告書を作成するが、この機会に関連する過去の論文を一括し、将来一冊の本に纏め上げる予定である。 研究代表者は現在御茶ノ水大学の戒能教授が進めているジェンダーの大規模プロジェクトに参加を希望しているが、教授の関心は社会学にあり、古典研究との接点は見出されないのが残念である。
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Research Products
(26 results)
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[Book] 仏教の思想2005
Author(s)
木村 清孝
Total Pages
317
Publisher
財団法人 放送大学教育振興会
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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