2001 Fiscal Year Annual Research Report
北京版チベット大蔵経のデジタルイメージと思想史研究
Project/Area Number |
13410009
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
宮下 晴輝 大谷大学, 文学部, 教授 (70148360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ROBERT F Rhodes 大谷大学, 文学部, 助教授 (00247769)
片岡 裕 大谷大学, 文学部, 教授 (70288017)
庄垣内 正弘 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60025088)
柴田 みゆき 大谷大学, 短期大学部, 講師 (50321063)
加来 雄之 大谷大学, 文学部, 助教授 (10214264)
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Keywords | チベット語 / 電子データ化 / イメージ電子データ / 文字ベース / テキストデータ / Tibetan Language Kit / sort / tibetan syllable |
Research Abstract |
本研究は、北京版チベット大蔵経の電子データ化を基礎にした思想史研究を目指すものである、従来からの電子化のための作業は継続して行いつつある。資料全体の量がきわめて膨大であるので、電子化にあたっては、35mmのカラーフィルムによる写真撮影をし、それをスキャナーによって取り込み、補正するという方法をとってきた。撮影されたフィルム上における分解能の測定、グレイスケールを資料と同時に映し込むことによる色の補正法など、これまでの研究の成果を十分にいかして、作業が行われている。 チベット大蔵経のイメージ電子データから、文字ベースのテキストデータ化についての研究作業も開始しだした。このテキストデータを用いて思想研究に入っていくために解決しておかなければならない課題の一つは、チベット語のソートの問題である。大谷大学が開発したマッキントッシュコンピュータのシステムで動くTibetan Language Kitは、テキストデータを作成するにあたってきわめて有用である。しかしまだソートのプログラムが完成していない。その理由は、チベット語の複雑さにある。きわめて複雑なプログラムを書かなければソートができない。 しかし本研究においては、きわめて簡易な方法によってソートを実行することにした、サンスクリットからの音写語を除くならばチベット語におけるシラブルの全数はすでに確定していて、4000あまりである。この全シラブルに確定した番号をつけ、それを基礎にして諸テキストをソートするというものである。これによってほぼ目的は達せられる。
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