2001 Fiscal Year Annual Research Report
子どもを持つ生活保護世帯に対する教育福祉的介入に関する研究―北海道を中心に―
Project/Area Number |
13410043
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
青木 紀 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80125484)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 美香 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教授 (30305924)
杉村 宏 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (20113574)
間宮 正幸 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (70312329)
青木 デボラ 北星女子短期大学, 教授 (90310101)
松本 伊智朗 札幌学院大学, 人文学部, 助教授 (20199863)
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Keywords | 教育福祉 / 生活保護 / 母子世帯 / 貧困の世代的再生産 / ソーシャルワーク / 家族、学校、地域の連携 |
Research Abstract |
1、初年度である本年は、ほぼ計画通り、8月末から9月はじめにかけて苫小牧市にて、子供を持つ生活保護世帯(約30)及び関係機関からの聞き取り調査を行った。また10月には補足調査として非生活保護母子世帯の調査(5)の聞き取り調査を行った、ここでは、貧困の世代的再生産の実態が確認され、経済的自立の問題が単に「仕事のあるなし」でなく、子どものケア、本人の身体的・精神的問題や教育・社会スキルと関連していること、また子ども自身が早い段階から様々な問題を抱えていることが明らかとなった。 2、そのこともあって、予定にはなかったが、10-11月にかけて、苫小牧市教育委員会の協力を得て、市内中学校2つ、小学校2つを対象に大規模な生徒とその親へのアンケート調査を実施した。明らかとなったことの一つは、「不安や悩み」を感じて暮らしている子どもの比率の「高さ」であるが、その中で低所得階層に属する子どもほどその割合も高いこともはっきりしてきた。その意味で、これにだれがどのように応えるのかが、課題に浮き上がってきた。 3、以上の問題を意識しながら、2月末に10日間ほど米国オハイオ州コロンバス市にて訪問聞き取り調査を行った。訪問したのはコロンバス市教育委員会、ハイスクール、ミドルスクール、NPO組織、セツルメントハウス、オハイオ州立大学などであり、ソーシャルワーカー、カウンセラー、スクールナース、校長などから聞き取りを行い、情報を集め、次年度の準備を行ってきた。
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Research Products
(1 results)