2001 Fiscal Year Annual Research Report
社会調査における非定型データ分析支援システムの開発
Project/Area Number |
13410049
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (00214677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋庭 裕 大阪女子大学, 人文社会学部, 助教授 (40222533)
吉川 徹 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (90263194)
谷口 敏夫 京都光華女子大学, 文学部, 教授 (70257781)
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Keywords | 非定型データ / コーディング / 自由回答 / 内容分析 / 形態素解析 / CAQDAS / データ・マイニング / グラウンデッド・セオリー |
Research Abstract |
コーディング・プログラムの開発の参考とするために、市販のプログラムを購入し、試用した。英語版のプログラムでは、コーディング自体には、参考にすべき点はなかったが、結果の表示の方法に優れていることがわかった。日本語のプログラムでは、処理速度や結果の表示に優れているが、データの入出力の柔軟性に欠けることがわかった。結果の表示において、市販品を上回るのは困難であると判断し、処理速度の改善とデータの入出力の柔軟性を高める工夫を来年度以降続けることにした。 また、コーディングの前処理に形態素解析を取り入れたプログラムを作成している研究協力者と研究協力を行い、そのコーディングプログラムを用いて、新聞記事のデータ分析を試みた。数メガという巨大なデータから、記事の時代による変遷を抽出することができた。さらにいくつかのテーマで新聞記事を分析すること、すでに入力済みである宗教教団刊行物のデータについても同じ分析を試みながら、大規模なテキストデータから、情報を抽出していく分析手順を明示化できるように、努力していく。 インタビュー調査データに関しては、その手順を明確にすることができた。それは、単純にコードをふる段階、コードを意味解釈しながら統合していく段階、統合されたコードをグラフ化して解釈していく段階の3つである。また、その手順をグラウンデッド・セオリーや物語論などの理論から裏付ける作業を行い、その一部は研究協力者によっても発表されている。 また、来年度実施する予定の自由回答形式を含む質問紙調査の企画に関しては、従来から考えて検討していた階層イメージ以外にも新たに社会不平等の項目を質問項目とするのが適当ではないかというアイディアを得、それを検討している。
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Research Products
(2 results)