2003 Fiscal Year Annual Research Report
日米欧主要大学の研究教育水準とその基盤についてのベンチマーキング
Project/Area Number |
13410076
|
Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
金子 元久 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10185936)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小方 直幸 広島大学, 高等教育機能研究開発センター, 助教授 (20314776)
阿曽沼 裕明 名古屋大学, 教育学部, 助教授 (80261759)
小林 雅之 東京大学, 大学総合教育研究センター, 助教授 (90162023)
大多和 直樹 東京大学, 大学総合教育研究センター, 助手 (60302600)
間渕 泰尚 東京大学, 大学総合教育研究センター, 助手 (20302599)
|
Keywords | 高等教育 / 大学評価 / 研究水準 |
Research Abstract |
本研究は、各国において主要な研究教育拠点とされている大学について、その組織、物的施設、管理運営形態、教育研究のありかたなどの点において詳細な比較を試みようとするものである。第三年度の今年は、以下のことを中心に研究をおこなった。 1)前年度に実施した英国における大学調査(オックスフォード大学、シェフィールド大学、イングランド高等教育財政審議会)をもとに、日英大学の置かれた制度的・財政的環境の相違と、東京大学と英国二大学との相違をとくにガバナンス、財政の側面に重点をおいて分析し、それを報告書(『日英大学のベンチマーキング』)にまとめた。 2)アメリカのいわゆる拠点大学(Center of Excellence)と呼ばれる大学から、2校(ミシガン大学、カリフォルニア大学バークレー校)について訪問調査を行った。この調査においいては、(1)日本の大学と米国の大学の両方を知る教員を対象に、両大学の研究研究・教育環境の特徴と日本の大学との相違点について聞き取りをおこない、(2)それを支える、組織、管理、ガバナンスと財政システムを調査するとともに、(3)とくにカリフォルニア大学バークレー校の高等教育専門家と、日米大学の相違について討論をおこなった。 3)以上の分析をつうじて、日米欧の主要大学の研究教育水準と、それを支える組織、管理運営、財政、エトス、等の基盤について総合的な分析をおこない、またそれをふまえて法人化後の日本の大学の課題について分析をおこなった。日米大学との比較とともに報告書を作成する予定である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 金子 元久: "評価主義的陥弊:模似市場化和大学評価"教育与経済. 74. 1-8 (2003)
-
[Publications] 金子 元久: "市場化与国立大学-当面日本高等教育改革"復旦教育. 第1巻第1号. 42-47 (2003)
-
[Publications] 金子 元久: "大学間連携-市場化と競争の中で"IDE-現代の高等教育. 455. 5-11 (2003)
-
[Publications] KANEKO, Motohisa: ""Japan's Higher Education : The Past, Its Legacies and the Future,"P.Altbach & T.Umakoshi eds. Past and Future of Asian Higher Education Past and Future of Asian Higher Education"Josey-Bass Publishers(印刷中). (2004)
-
[Publications] 金子 元久(編): "日英大学のベンチマーキング-東大、オックスフォード、シェフィールド大学"東京大学大学総合教育研究センター. 200 (2004)
-
[Publications] 金子 元久(編): "個別大学情報の内容・形態に関する国際比較"東京大学大学総合教育研究センター. 92 (2003)