2002 Fiscal Year Annual Research Report
フランスの大学付設教師教育部における養成・研修と教員の資質向上に関する総合的研究
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13410086
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
古沢 常雄 法政大学, 文学部, 教授 (30061211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 賢一 中央学院大学, 商学部, 助教授 (40222880)
藤井 佐知子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50186722)
小野田 正利 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60169349)
園山 大祐 大分大学, 教育福祉科学部, 講師 (80315308)
藤井 穂高 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50238531)
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Keywords | フランス / フランス教育 / 教員養成 / 教員研修 / 教員の資質向上 / フランスの学校 |
Research Abstract |
3年間の研究期間の2年目に当たる今年度は、フランスの教員養成制度の全体像を明らかにするという課題に取り組んだ。フランスの教員養成制度については、わが国では部分的な研究は深められているがその全体像に関する体系的でわかりやすい研究成果はこれまでになかったといってよい。今年度に研究分担者全員でこの課題に取り組んだ所以である。そして、その成果を『フランスの教員と教員養成制度-Q&A』と題する中間報告書にまとめた(全120頁)。 フランスの教員と教員養成制度を体系的に分析するための枠粗みとして、学校体系と教育行政機構、フランス教員養成前史、教員資格、教員養成教育、IUFMの設置目的・管理運営、教育実習、教員の任用と待遇、現職教育、教員の身分保障と懲戒、教職員と学校、学校管理職、教職員と親・生徒の関係、教職員組合、私学教育、政府の教員政策、学校現場の諸問題への対応の計16の柱を立てて、それぞれに1章ずつ充てている。そして各章では、さらに項目分けして、各項目ごとにこれまでのわが国の先行研究を総合し、かつフランスでの研究の進展を踏まえ、近年の政策動向も視野に入れて、Q&Aの形でわかりやすく概説している。また、フランスの教員に関する統計データの翻訳も資料編として掲載した。 さらに、わが国及びフランス本国におけるフランスの教員養成・研修に関する先行研究の文献一覧も作成を開始し、教員養成に関する基本法令の翻訳作業も分担して行っており、こうした成果は最終年度に研究論文と合わせて最終報告書にまとめる予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 園山大祐: "フランスにおける教師教育大学院の問題と展望"日本教師教育学会年報. 11. 56-64 (2002)
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[Publications] 藤井佐知子: "各国の教員養成制度 フランス"学校教育研究所年報. 47(印刷中). (2003)
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[Publications] 小野田正利: "小学校の校長はつらいよ! フランスの校長と学校探訪(1)"月刊 高校教育. 36-1. 58-64 (2003)
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[Publications] 藤井穂高: "フランスの学校教育における生徒の「義務」"日本教育経営学会紀要. 44. 108-120 (2002)
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[Publications] 服部憲児訳: "最初の10年の転換期にあるIUFM-概観と展望-"67 (2003)