2002 Fiscal Year Annual Research Report
ブランデンシュタイン家所蔵シーボルト書簡の調査解読研究
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13410104
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Research Institution | Nagasaki Junshin Catholic University |
Principal Investigator |
宮坂 正英 長崎純心大学, 人文学部, 助教授 (00269101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ノイマン ベルント 京都大学, 総合人間学部, 外国人教師
石川 光庸 京都大学, 総合人間学部, 教授 (00051681)
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Keywords | シーボルト / ブランデンシュタイン家文書 / シーボルト書簡 / 日欧交渉史 |
Research Abstract |
本研究はPh.Fr.V.シーボルトのドイツにおける末裔フォン・ブランデンシュタイン家に所蔵されている未解読のシーボルト書簡のうち1821年から1831年までのものを対象とし、これを文書資料群より抽出し、整理、解読、翻訳、翻刻を行うものである。最終的に対象資料の系統的な整理、解読、翻刻、翻訳によってシーボルト来日の経緯や動機、滞在中の活動状況をより明確にするのみならず、19世紀前半の出島オランダ商館の役割、オランダ領東インド政庁の対日政策の内容、さらには日本における日蘭交渉の実態を明らかにすることを目指している。 本年は昨年に引き続き1822年度に関する対象資料の系統的な整理と1823年度分の対象資料の文書群からの抽出、資料作成をおこなった。本年度実施した研究調査の主たる内容は下記の通りである。 (1)1822年度分の対象資料の系統的な整理を昨年度に引き続き行い、書簡中に現れる人物の特定とその人物データベースの構築に着手した。 (2)あらたに1823年度に関する対象資料を文書群より抽出し、書簡12通のうち5通と書簡に添付された目録1点を解読、翻刻し、最終的に和訳をおこなった。 (3)書簡中に現れる人物の特定や、交友関係、社会状況を理解するための基礎資料を国内外の図書館、資料館等で閲覧し、必要なものは収集した。 (4)対照資料の状態(紙質、サイズ、紙の透かし等)の調査や破損、変色のため原資料でしか判読できない箇所を解明するため研究責任者(宮坂)ならびに研究分担者(石川)が現地調査をおこなった。 (5)本年度よりデジタルカメラによる撮影を導入した。このことにより対象資料の破損部分やシミ、文字の重なった部分についての解読が飛躍的に容易になった。 (6)翻刻ならびに翻訳文を公表するため、長崎市シーボルト記念館『鳴滝紀要』第13号に掲載するための原稿を作成した。なお本稿は平成15年4月刊行予定である。
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Research Products
(1 results)