2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13410132
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大名 力 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (00233205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝沢 直宏 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (60252285)
都筑 雅子 中京大学, 教養部, 教授 (00227448)
深谷 輝彦 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30173313)
大室 剛志 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (70185388)
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Keywords | 英語 / 記述文法 / 伝統文法 / 生成文法 / コーパス / 構文 / 語法 / 語彙 |
Research Abstract |
平成15年度は,月1回の研究会を継続し,引き続き現代英語の語彙的・構文的な側面について詳細な事実調査を行うとともに,これまでの調査の結果明らかになった語法・文法上の諸問題について,伝統文法,記述文法,生成文法,構文文法,認知言語学等の知見を踏まえながら,これらの言語事実が持つ理論的な間題を検討し,間題解決の方向性を探った。 研究の成果の一部は,論文として発表するだけでなく,熊本大学において開催されたシンポジウム「言語・英語研究とコーパス」をはじめとするシンポジウムや講演会等で公開してきた。また,本科研の課題と密接に関係した内容の公開講演会「動的文法理論の考え方と事例研究」(講師:梶田優)を共催したり,深谷がUniversity of Birminghamにおいて開催された英語コーパスセミナーに参加したり,University College LondonのBas Aarts教授と,Survey of English Usageの活動状況やコーパス言語学の現状と今後について意見交換するなど,国内外の専門家との情報交換も積極的に行った。 本年度は,特に,大規模コーパスの利用により,どう客観的に現象面での有標性を捉えるか,その具体的な方法の開拓,また,現象面での有標性を理論的な有標性にどう結び付けるかなど,大規模コーパスが言語研究・言語理論に果たす役割についても併せて考察したが,その成果については,代表・分担者全員が司会または発表者として参加した,英語コーパス学会22回大会のシンポジウム「英語構文研究の実践:コーパスの貢献」において公開した。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] 大名 力: "A Beautiful Two Weeks : Its Syntactic Structure and Semantic Relations of the Adjective to the Numeral and Head Noun"S.Chiba et al.(eds.) Empirical and Theoretical Investigations into Language : A Festschrift for Masaru Kajita. 577-587 (2003)
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[Publications] 大名 力: "コーパスからデータが得やすい構文,得にくい構文-a beautiful two weeksとbook after bookを例に"英語コーパス研究. 11号(印刷中). (2004)
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[Publications] 深谷 輝彦: "英語学研究におけるコーパスの役割"英語青年. 149巻11号. 6-8 (2004)
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[Publications] 深谷 輝彦: "クジラの公式とコーパスの相性"椙山女学園大学研究論集(人文科学篇). 35号. 139-146 (2004)
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[Publications] 都筑 雅子: "Three Kinds of Resultatives : To Death, To One's Death & Dead"S.Chiba et al.(eds.) Empirical and Theoretical Investigations into Language : A Festschrift for Masaru Kajita. 747-761 (2003)
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[Publications] 都筑 雅子: "文法研究とコーパス-結果構文の分析から"英語青年. 149巻. 660-662 (2004)
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[Publications] 都筑 雅子: "コーパスと理論研究における仮説の提案と検証-結果構文の分析を通して"英語コーパス研究. 11号(印刷中). (2004)
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[Publications] 滝沢 直宏: "現代英語におけるSOVの語順:基本型と拡張型"英語青年. 149巻8号. 44-46 (2003)
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[Publications] 滝沢 直宏: "周辺的な構文を記述するためのコーパス利用-現代英語におけるSOV構文を例に"英語コーパス研究. 11号(印刷中). (2004)
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[Publications] 大室 剛志: "A Dynamic Approach to the One's Way-Construction in English : From Simple Composition to Phrasal 'Lexical' Idioms to Constructional Idioms"S.Chiba et al.(eds.) Empirical and Theoretical Investigations into Language : A Festschrift for Masaru Kajita. 588-603 (2003)
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[Publications] 大室 剛志: "基本形と変種の同定にあずかる大規模コーパス-同族目的語構文を例に"英語コーパス研究. 11号(印刷中). (2004)
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[Publications] 都筑 雅子: "認知文法論II 第3章 結果構文(中村芳久編)"大修館書店(近刊). (2004)