2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13410133
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡部 眞一郎 大阪大学, 言語文化部, 教授 (90116145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 光規 摂南大学, 国際言語文化学部, 教授 (60034584)
渡辺 秀樹 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (30191787)
大森 文子 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (70213866)
田畑 智司 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (10249873)
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Keywords | 英語文体論 / コーパス / レトリック / メタファー / コンコーダンス / 定型表現 / 押韻俗語 / 19世紀散文 |
Research Abstract |
平成16年度は平成13年度〜平成16年度科学研究費補助金による研究の最終年度にあたり、過去4年間の研究成果を研究報告書にまとめた。現存の英米文学のコーパスを利用して、通史的で多目的な英語文体論研究のためのデータベースの構築とそれを利用した英語文体論の個別研究を行うという本研究の当初の目的は達成された。研究代表者と分担者の平成16年度分の研究成果の概要を以下に挙げる。 (1)渡部眞一郎:テキスト文体研究における「反復表現」の役割について研究を行った。とりわけ、聖書の英語版12種類および日本語版3種類における固有名詞「イエス」"Jesus"の反復に関する諸相について北欧英語学会第9大会において口頭発表を行い、その内容をまとめた英文論文を発表した。 (2)今井光規:中英語で書かれた韻文物語詩の文体的特徴について研究した。とりわけ、韻文物語詩の行頭に注目し、その生起の特徴について研究した。その成果を北欧英語学会第9大会において口頭発表を行い、その内容をまとめた英文論文を発表した。 (3)渡辺秀樹:2004年5月に日本英文学会全国大会のシンポジウム(OED(The Oxford English Dictionary)を利用する)を企画、講師として参加した。動物名の比喩表現の用法について、各種コーパスに基づき包括的な研究を行い、その成果を論文にまとめた。 (4)大森文子:英語の文体に深い関わりのある「概念メタファー」についての英英辞典を用いた情報検索が、英語を発信し、表現する力を学習者に身につけさせる上でどのように役に立つかを研究し、二つの学会で口頭発表した。 (5)田畑智司:英語散文コーパスを利用することによって、Charles Dickensの文体的特徴について包括的な研究を行った。また、史的観点から18世紀の散文作家Tobias Smollettと19世紀の散文作家Charles Dickensの文体的特徴・相違について研究し、論文にまとめた。
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Research Products
(11 results)