2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13410137
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
浦井 康男 北海道大学, 文学研究科, 教授 (70115294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 郁夫 北海道大学, 文学研究科, 助教授 (90213793)
望月 恒子 北海道大学, 文学研究科, 助教授 (90261255)
安藤 厚 北海道大学, 文学研究科, 教授 (20012510)
栗原 成郎 創価大学, 文学部, 教授 (70012359)
望月 哲男 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90166330)
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Keywords | ロシア語形態生成 / ラジシチェフ / カラムジン / プーシキン / ゴンチャロフ / ドストエフスキー / レールモントフ / トルストイ |
Research Abstract |
1.浦井は、岡本哲也電気通信大学名誉教授の協力を得て、ロシア語形態生成システム、語辞書データベースをより汎用性のあるシステムに改良するための作業を進めた。 2.浦井は、ラジシチェフ、カラムジン、プーシキンの散文の語彙・文体の計量的比較を基に、「近代ロシア文章語」の成立過程についての通説を実証的に再検討する準備として、堀越しげ子の協力を得てA.C.プーシキン『ピョートル大帝の黒奴』『ベールキン物語』『スペードの女王』コンコーダンスを作成・刊行した。 3.大西、望月哲男は、インターネット上のコーパス等から入手した、ゴンチャロフ、ドストエフスキー等の作品のテキストデータを利用して、さまざまな散文作品の文体の分析を試みた。 4.望月哲男、越野剛は、第11回国際ドストエフスキー・シンポジウム(2001年10月、バーデンバーデン、ドイツ)で研究成果を発表した。 5.安藤は、『白痴』コンコーダンス作成の準備を進めた。 6.望月恒子、前田しほ、木村崇、V.Zhdanov、越野剛、望月哲男、山路明日太らの個別の研究成果を『スラヴ学論叢』第5-2号に発表した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 望月, 恒子: "亡命自伝文学における記憶の表現-時制と構文の特徴"スラヴ学論叢. 5・2. 131-145 (2001)
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[Publications] 前田, しほ: "ナールビコワ『一人目のプランと二人目のプラン』について"スラヴ学論叢. 5・2. 146-161 (2001)
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[Publications] 木村, 崇: "『カフカーズの捕虜』三作のコンコーダンスによる語彙比較"スラヴ学論叢. 5・2. 265-276 (2001)
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[Publications] Zhdanov, Viadimir: "Kontseptsiya vremeni u Dostoevskogo i Nabokova"スラヴ学論叢. 5・2. 309-318 (2001)
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[Publications] 越野, 剛(Koshino, Go): "Chakhotka v tvorcheskom mire Dostoevskogo"スラヴ学論叢. 5・2. 324-328 (2001)
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[Publications] 望月, 哲男: ""Vechnyi muzh" kak teatr katarsisa"スラヴ学論叢. 5・2. 329-336 (2001)
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[Publications] 山路, 明日太: "レールモントフ『現代の英雄』における演劇的語彙の用法"北海道大学文学研究科紀要. 106. 71-89 (2002)
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[Publications] URAI, Yasuo(Ed.): "A Lemmatized Concordance to the Prose Works of A. S. Pushkin : Peter the Great's Blackamoor, The Tales of Belkin and The Queen of Spades"Hokkaido University. xvi+438 (2002)