2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13410137
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
浦井 康男 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70115294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 郁夫 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90213793)
望月 恒子 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90261255)
安藤 厚 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20012510)
栗原 成郎 創価大学, 文学部, 教授 (70012359)
望月 哲男 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90166330)
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Keywords | ドストエフスキー / エピテット辞典 / タグ付きテキスト / ブーニン / トルストイ / アクサーコフ / ナールビコワ |
Research Abstract |
1)浦井、安藤は、2002年度にドストエフスキー『白痴』の見出し語でまとめたコンコーダンス(A Lemmatized Concordance to "The Idiot" of F.M.Dostoevsky, 2003)を刊行した成果をもとに、2003年度には、岡本法子らの協力を得て、コンコーダンス作成の基礎になったデータベースをさらに整理し、『白痴』のエピテット(形容詞-名詞句)辞典(Dictionary of Epithets ( "Adjective-Noun" Collocations) of "The Idiot" by F.M.Dostoevsky)とタグ付きテキスト(Tagged Text of "The Idiot" on CD-ROM)を作成し公刊した(2004年2月)。 2)浦井は、これまでに刊行したラヂシチェフ、カラムジン、プーシキン、ドストエフスキーの作品のコンコーダンスの基礎になったデータベースや、モスクワのロシア語研究所が公開したロシア文学作品の電子データ等を利用して、18〜19世紀のロシア文学作品と現代ロシア語の頻度辞書の語彙の比較研究を公表した。 3)安藤は、『白痴』コンコーダンスの成果をもとに、『白痴』の登場人物の「発話」の頻度統計についての考察を公表した。 4)望月恒子、大川良輔、前田しほは、ブーニン、トルストイとアクサーコフ、ナールビコワらの作品の文体的研究を進め、成果を公表した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 浦井 康男: "近代ロシア文章語の語彙発達-現代語頻度辞書の観点から"スラヴ学論叢. 6. 1-22 (2003)
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[Publications] 安藤 厚: "『白痴』コンコーダンスについて"スラヴ学論叢. 6. 23-33 (2003)
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[Publications] 大川 良輔: "トルストイ『幼年時代』とアクサーコフ『孫バグロフの幼年時代』における語り手の考察"スラヴ学論叢. 6. 34-47 (2003)
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[Publications] 前田 しほ: "身体と文体のエロティックな関係について-ナールビコワ『オコロ・エコロ』を読む"スラヴ学論叢. 6. 48-60 (2003)
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[Publications] 望月 恒子: "感覚的世界の構築-自殺の文学の系譜におけるブーニン『ミーチャの恋』"スラヴ学論叢. 6. 61-80 (2003)
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[Publications] Atsushi Ando, Yasuo Urai, Alexander L.Renansky, Noriko Okamoto (eds.): "A Lemmatized Concordance to "The Idiot" of F.M.Dostoevsky. Volume 5 (Appendix) : Dictionary of Epithets ("Adjective-Noun" Collocations) with Tagged Text of "The Idiot" on CD-ROM"Hokkaido University. 556 (2004)