2003 Fiscal Year Annual Research Report
国際取引契約交渉の日米比較:契約書データベース作成・分析とそれに基づく交渉シミュレーションの日米文化比較研究
Project/Area Number |
13420012
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
フット ダニエル 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (10323619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 勝造 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (40152136)
内田 貴 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (20107494)
柏木 昇 中央大学, 法学部, 教授 (20251431)
浅香 吉幹 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 助教授 (50175832)
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Keywords | 契約 / 交渉 / 国際取引 / 日本:アメリカ合衆国 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
研究は順調に進み、継続中である。15年度中において、主な研究実績は次の通りである:1.日米両国のビジネスマン,弁護士を対象に、契約書の利用,形態,交渉に関するインタビュー調査を行った。2.無作為に抽出された2000人を対象に、友人間・知人間における契約書の利用等に関する質問表調査を行った。その結果を分析中である。3.法科大学院の設立に関連して,実務家・他の研究者と共同で、契約交渉術に関する教科書づくりに積極的に取り組んだ。16年秋の出版に向けて、「交渉の授業モデル」、「ドラフティングの授業モデル」、「よい交渉・悪い交渉」、「交渉の準備とは何か」、「交渉とゲーム論」等のそれぞれの節および数多くのシミュレーション問題の作成が投稿中である。4.日本全国8校の大学より200人ぐらいの学生が参加した、15年11月に行われた「第二回インターカレッジ・ネゴシエーション・コンペティション」の運営委員会に加わり、契約に絡む紛争をテーマとした問題の修正・英訳、そしてコンペティションの計画及ぶ運営の様々な面に協力した。16年11月実施予定の第三回コンペティションのプラニグにも加わった。5.14年度に引き続き、アメリカ合衆国ワシントン大学の2人の実務家教員と協力して、(1)日本の中小企業の買収を中心としたシミュレーションプロブレムをさらに修正した、(2)契約交渉スキル、契約作成スキル、国際取引等に関する教材をさらに充実したものにした、(3)東京大学とワシントン大学との間、日米の契約意識・行動の違い、契約実務と理論等をテーマとして、ビジネスマン/弁護士を交えてビデオ会議を15年度も4回実施して、ビデオテーピングした、(4)上述したシミュレーションプロブレムを使って、東京大学とワシントン大学で学生6人ずつのそれぞれ3班に、インターネット等を通じての契約交渉と契約作成をさせて、指導しながらその経過をフォローして、契約意識と行動を検討した。6.オーストラリアの学者と共同で,日本における契約法の動向に関する論文の作成(投稿中)を行った。
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