2002 Fiscal Year Annual Research Report
現代ナショナリズム・エスニシティ問題に関する比較政治学および政治理論的研究
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13420022
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Research Institution | RIKKYO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
松田 宏一郎 立教大学, 法学部, 教授 (50222302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 知哉 立教大学, 法学部, 教授 (90107491)
高原 明生 立教大学, 法学部, 教授 (80240993)
李 鐘元 立教大学, 法学部, 教授 (20210809)
田村 愛理 東京国際大学, 商学部, 教授 (50166584)
佐々木 卓也 立教大学, 法学部, 教授 (60202090)
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Keywords | ナショナリズム / マイノリティ / イスラム / 台湾 / 韓国 / 中国 |
Research Abstract |
本年度は最終年度として報告書作成のための仕上げにかかった。 まず、2002年6月2日および7月2日には、研究分担者が集まって立教大学で会議を持ち、それぞれの研究の進展および最終報告の見通しについて情報交換・討議を行った後、台湾、インドネシア、日露関係、パレスチナ問題に関する若手研究者の報告を聞くセミナーを開いた。 松田(研究代表者)は、8月に英国ケンブリッジ大学で資料調査および現地での日本政治研究者との情報交換を行い、また研究成果の一部を10月5日日本政治学会研究大会(愛媛大学)において「明治思想における文明社会と自然状態」と題して報告した。また2003年8月にワルシャワで行われるEuropean Association for Japanese Studies研究大会において、やはり研究成果の一部を、'Competing Approaches in Postwar Studies of Japanese Intellectual History'と題して報告する予定である。高原は、7月に大阪でのアジア研究者との共同研究会に参加し本研究にかかわる成果の一部を報告した。韓国からの分担者金栄作は10月に資料調査および研究情報交換のため来日し、本研究参加者数名と会合を持った。3月にはDoakが来日し、情報交換を行った。また同じく3月、李が研究の最終段階での資料の確認と現地での研究報告のため韓国に出張した。 これらの研究を経て、最終報告書においては、現在のナショナリズム問題の理論的および実際の動向の概観、日本思想およびフランス思想におけるナショナリズム論の伝統、イスラムにおけるマイノリティ問題とナショナリティ、韓国および中国の現在のナショナリティの意識と国家意識の問題について、最新の研究動向と情報を盛り込み、必要な情報にインターネットを用いてアクセスしうる形でまとめた。これは、冊子体の報告書として、またHTMLファイル形式でまとめられた。HTMLファイルのものは、近日中にwebによって公開する予定である。
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Research Products
(1 results)