2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13430006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高木 保興 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (10104605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳田 辰雄 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (00197500)
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Keywords | アジア通貨危機 / IMF / タイ / インドネシア / 韓国 / マレーシア / 金融制度 / 経済開発 |
Research Abstract |
平成14年度は、大学院生にIMF、世界銀行、アジア開発銀行などの資料からアセアン4カ国に関する最近10年〜15年の主要経済変数のデータをまとめる仕事を依頼した。各国最低1人づつ担当を決め、4ヶ国の比較ができるように同じ変数についての動向を調べている。各国の経済成長の推移、金融進化の過程、自由化プロセスの流れ、法律整備や制度変更の推移などについてどこまでの議論が可能かを検討している。それによって、どのようなデータが不足することによって結論が出せないのか、そのデータ自体が入手困難な時にはどのような代理変数を考えることができるのか、それぞれの国に特有な動きをしている経済変数はあるのか、それとも、共通の動きをしているとみなせるのか、などデータについてのチェックを行っている。柳田と高木はインターネットでアジアの通貨危機に関する主要文献を調べ、欧米でどのような意見が支配的になってきているのか、どの点が未だ論争中なのか、主要論文をサーベイすることによって国内の研究で明らかにできる部分を研究会を開きながら整理した。 現地調査では、中央統計局、経済開発省、大蔵省、中央銀行などが発行している統計資料の収集と現地の主要大学や研究機関が発表している雑誌や論文集に目を通してきた。さらに、国内で使用可能なデータでは結論が出せない部分について、詳細なデータの収集に取りかかっている。現地の大学や研究機関の学者に、あるいは、現地の商工会議所や官庁の協力を求めており、平成14年度にはタイ,インドネシアおよび韓国の財務省および中央銀行の政策担当者と意見交換を実施した。 なお、柳田辰雄は平成13年8月から14年8月まで国際協力事業団の派遣専門家としてインドネシア共和国財務省財政分析庁で財政分析アドバイザーとして勤務し,以下の論文を執筆した。 Tatsuo Yanagita、"Reforming the Financial System in Indonesia and its Fiscal Sustainability",未定稿
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Research Products
(1 results)