2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13430025
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
仁科 一彦 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30094311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大屋 幸輔 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (20233281)
大西 匡光 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10160566)
田畑 吉雄 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30028047)
谷川 寧彦 早稲田大学, 商学部, 助教授 (60163622)
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Keywords | implied volatility / リスク測度 / マーケット・マイクロストラクチャー / 金利デリバティブ / キャリブレーション / Poisson回帰モデル / 順序付きカテゴリー説明変数 / 流動性リスク |
Research Abstract |
信用リスクについて市場が評価する場合,最も端的に表れるのは価格の変動を伴った評価水準の下落である.ファイナンス理論ではimplied volatilityをもってその状況を測定出来ることを明らかにしている.そこで,仁科は,今年度もimplied volatilityの計測とその特性を把握することに集中した. 田畑は,リスク測度とポートフォリオ選択に関する書籍の執筆に従事したほか,情報トレーダーと非情報トレーダーが共存する金融資産市場における価格形成メカニズムを検討する,いわゆるマーケット・マイクロストラクチャー・モデルに対するゲーム・モデルを構築し,その均衡分析を行った. 大西は,金利デリバティブの価格付けとキャリブレーションに関する研究を行った.とりわけ,債券,キャブレット(フロアレット),スワップ,スワップションといった基本的で単純な金利関連資産・契約の市場価格に基づいて,フレクシブル・チューザ・キャップ(フロア),バーミューダ・スワップといった複雑な,いわゆるエキゾチック・デリバティブの価格付けを行うための実用的なフレーワークについて検討した. 大屋は,企業の倒産件数のような計数データを取り扱う際に広く利用されているPoisson回帰モデルにおいて,その説明変数として,2値をとるスイッチング変数を持つ従来からのモデルを,一般個の順序付きカテゴリー変数を持つモデルヘと拡張し,最尤法による推定方法を提案して,その有効性を検討した. 谷川は,昨年度に引き続き,プロスペクト理論をはじめとした「リスク」概念の再検討と,株式指数採用銘柄の入替えなど,株式指数インデックスを追跡する投資手法に固有のリスクに関する投資実務上の認識調査を行った.また,流動性リスクとマイクロストラクチャーとの関連を展望した.
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 仁科一彦: "金融工学とは何か"大阪大学新世紀セミナー:金融工学. 第一章. 1-17 (2003)
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[Publications] Shomoto, N., Tabata, Y.: "The Effect of Signals in Informed Traders Duopoly"Asia Pacific Journal of Management. (in press). (2004)
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[Publications] Ohnishi, M.: "An Optimal Stopping Problem for a Geometric Brownian Motion with Poissonian Jumps"Mathematical and Computer Modeling. 38. 1381-1390 (2003)
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[Publications] Ohnishi, M., Tamba, Y.: "Dynamic Asset Allocation under Uncertainly"大阪大学経済学:田畑吉雄博士還暦記念論文集. 53,3(164). 246-2003 (2003)
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[Publications] 大西匡光: "金融工学の歴史"大阪大学新世紀セミナー:金融工学. 第二章. 18-34 (2003)
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[Publications] 大屋幸輔: "順序付きカテゴリー説明変数をもつポアソン回帰モデル"大阪大学経済学. 53,3(164). 152-163 (2003)
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[Publications] Oya, K.: "Properties of Estimators of Count Data Model with Endogeneous Switching"Proceedings of International Congress on Modelling and Simulation 2003. 3. 1404-1408 (2003)
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[Publications] Oya, K.: "Test of Random Effect with Incomplete Panel Data"Mathematics and Computers in Simulation. 64. 409-419 (2004)
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[Publications] 谷川寧彦: "金融工学の経済学的意義"大阪大学新世紀セミナー:金融工学. 第三章. 35-48 (2003)
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[Publications] 小谷眞一, 仁科一彦, 長井英生編著: "大阪大学新世紀セミナー:金融工学"大阪大学出版会. 90 (2003)