2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13440003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
行者 明彦 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (50116026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 一宏 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (00229064)
岡田 聡一 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 助教授 (20224016)
宇沢 達 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (40232813)
向井 茂 京都大学, 数理解析研究所, 教授 (80115641)
野村 隆昭 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30135511)
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Keywords | 概均質ベクトル空間 / 代数群 / 表現論 / 指標層 / 指標和 |
Research Abstract |
以下の実績があがった. 概均質ベクトル空間の理論とルスティックによる指標層の理論や、岩堀ヘッケ環のモジュラー表現論のあいだの関係を研究した.特に、概均質ベクトル空間の理論と岩堀ヘッケ環のモジュラー表現論のあいだに奇妙な関係があることを見い出し、その結果を論文として出版した. 概均質ベクトル空間の分類理論についても着実な進展があった.1996年の夏以来、代数多様体についての極小モデル理論との類似性に着目しながら、この分類理論の研究を続けているのであるが、 問題1.極小な概均質ベクトル空間を、フロップで移りあうものは同一視しつつ分類すること、 と 問題2.代数幾何における極小モデル理論におけるフリップの類似は、概均質ベクトル空間の理論の側では何か? を考えることの二つが、問題の核心であることが明瞭になった.また、さらに、概均質ベクトル空間の理論の研究全体の進展にともない、問題1については、手の届くところまで来たという実感が持てるようになった.実際、数年前から、これの証明作業に入っている.この作業には、極めて大きな労力とたいへんな時間がかかり、作業の完成までには、なお数年かかると覚悟している.問題2についても、「最近、着実な進歩があり、フリップの実例は大量に得られた」という実感を持っている. 後半で述べたことは途中経過であり、未出版ではあるが、研究に着手した時点で「登るべき山が霧のむこうに隠れていて、見えない」という実感を持っていたことを思うと、それ以来、理論に着実な進展があり、当初予測以上の成果があがったと言っても良いと思う.これを主な実績と考えたい.
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Research Products
(4 results)