2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13440059
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 哲生 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (10126196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笹 隆司 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90263368)
渡邊 誠一郎 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (50230967)
平原 靖大 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (30252224)
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Keywords | 核生成 / 宇宙塵 / 星間物質 / 隕石 / 惑星 / 惑星始源物質 / 宇宙物質進化 |
Research Abstract |
本研究は星間ダストの進化の両端に位置するpresolar grainsに着目し,ダスト生成・分光の室内実験と理論の両面から,その生成候補天体で生成されるダストの特性を明確化することが本研究の目的としている. 本年度はAGB星の観測から同定されたと報告されているTic粒子のスペクトルの解析を行ない,本当に観測されているスペクトルがTic粒子によるものかどうかの検討を進めつつある.その結果,上記の主張を否定する結論を得た.この結果は専門紙に学術誌に発表した. さらに実験面では揮発性分子のクラスターの生成とその赤外分光に成功した.この結果はまた核生成過程の素過程の解明にとどまらず,惑星系形成の母体である星間分子雲内における「氷」の組成解明にも寄与する.この研究結果はすでに専門学術誌に発表済みである. これらに加えて,本研究の成果をもとに,ダストの物質進化からみた惑星系形成に関するレビュー論文の執筆を行なった.これについても日本天文学会誌天文月報に招待論文として発表した.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 山本 哲生: "ダストの物質進化からみた惑星系形成"天文月報(日本天文学会誌). Vol.96 No.4. 210-214 (2003)
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[Publications] T.Chigai: "Are TiC Grains a Carrier of the 21-micron Emission Band observed around Post-Asymptotic Giant Branch Objects ?"Astrophysical Journal. 578. 771-776 (2003)
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[Publications] T.Chigai: "Condensation sequence of SiC and graphite grains around carbon stars"Geochimica et Cosmochimica Acta. Special Supplement. A63-A63 (2003)
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[Publications] S.Hirabayashi: "Step-scan Fourier-transform infrared absorption spectroscopy of cubic solid acetylene clusters"Journal of Physical Chemistry A. Vol.107. 4829-4833 (2003)
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[Publications] Y.Kimura: "Diffusion constant of hydrogen atoms in H2O + CO ice"Proc.36th ISAS Lunar and Planetary Symp.. 36. 254-257 (2003)
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[Publications] T.Yamamoto: "A Mechanism of Crystallization of Cometary Silicates"Highlights in Astronomy. (in press). (2004)
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[Publications] Y.Hirahara: "International Progress on Advanced Optics and Sensors"Universal Academy Press inc.. 477 (2003)