2003 Fiscal Year Annual Research Report
X線を中心としたスターバースト銀河での巨大ブラックホール形成の多波長観測的研究
Project/Area Number |
13440060
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鶴 剛 京都大学, 理学研究科, 助教授 (10243007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 勝二 京都大学, 理学研究科, 教授 (10092206)
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Keywords | X線天文学 / 銀河 / 中質量ブラックホール |
Research Abstract |
1)X線を中心としたNGC2146の多派長詳細観測 チャンドラ衛星を用いたスターバースト銀河NGC2146の観測のデータ解析を行った。その結果、70個に及ぶ点源を検出した。その中で7個は2e+39ergs/sを超えるUltra Luminous X-ray Sourceと呼ばれるカテゴリーである。一方、M82 X-1に匹敵する〜1e+41に到達する中質量ブラックホールは存在しないことが分かった。拡散成分は、スターバースト活動に伴う高温プラズマ起源のkT=0.3keVの低温成分と、銀河面に沿う高温成分の2成分であることが分かった。高温成分はおそらく分解できない点源の寄せ集めと考えられる。現在、以上の結果をまとめた論文作成の最終段階であり、間もなくサブミットする予定である。 2)NGC253の多派長詳細観測の提案 カンガルー望遠鏡により、TeVガンマ線が検出されたNGC253に関して、多波長観測の結果SubMeVガンマ線および硬X線での観測が重要であることがわかった。そこで、INTEGRAL衛星に観測提案を行い、ランクは低いものの提案が認められた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Dotani, T., Ozaki, M., Murakami, H., Koyarma, K., Tsuru, Takeshi G.他14人: "X-ray imaging spectrometer(XIS) on board Astro-E2"Proceedings of the SPIE. 4851. 1071-1079 (2003)
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[Publications] M.Ueno, H.Kubo, K.Miuchi, T.Nagayoshi, R.Orito, A.Takada, A.Takeda, T.Tanimori, T.Tsuru: "Application of Micro-Pixel Chambers for X-Ray Polarimetry"NIM A. (Accepted). (2004)
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[Publications] Tsuru, Tanimori, Bamba, Imanishi, Koyama 他12人: "A hybrid X-ray imaging spectrometer for NeXT and the next generation X-ray satellite"Advances in Space Research. (Accepted). (2004)