2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13440152
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
RICHARD W.J. 高知大学, 海洋コア総合研究センター, 助教授 (90260455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 孝三 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (30244875)
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Keywords | 珪藻 / ベーリング海 / レディオラリア / 古環境 |
Research Abstract |
平成15年度には、東京大学海洋研究所所属白鳳丸にて1999年に得られたピストンコア解析を中心にベーリング海古環境復元の作業を推進した。コア堆積物試料の処理および、スライド作成作業の後、珪藻およびレディオラリア化石計数を実行し結果をまとめた。また、炭酸カルシウム、生物源オパール、有機炭素の含有量の変動についても計測の第段階を終了した。その結果、古環境変遷の中でも海氷分布の歴史は過去の水塊分布や海流の動向を理解する上で重要であり、今回の研究結果から氷河期においてはウムナック海台等ベーリング海南東部海域では北太平洋から隔離された閉鎖的な縁海の様相が復元できた。邦文出版活動の一環として、月刊海洋において8編の論文出版を終えた。また国際出版活動として現在、国際誌Deep-Sea Research IIにてベーリング海古環境復元特集号(ゲスト編集委員:K.Takahashi, R.W.Jordan, and D.Boltovskoy)の執筆作業および編集作業を行っており、平成16年度の出版に向けて努力を重ねている。さらに、ベーリング海および北太平洋の珪藻分類のモノグラフ出版に向けての執筆作業の一環として、アメリカ合衆国ニューヨク市にあるアメリカ自然史科学博物館のジョン・バン・キューバリング博士の協力を受けて、現在Micropaleontology特集号(Vol.49(2))の出版に向けての最終作業を実行中である。
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Research Products
(13 results)
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[Publications] Takahashi, K.: "Diatom assemblage and productivity changes during the last 340,000 years in the subarctic Pacific"Journal of Oceanography. 59. 695-707 (2003)
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[Publications] Takahashi, K.: "The production scheme of Cycladophora davisiana (Radiolaria) in the Okhotsk Sea and the northwestern North Pacific : implication for the paleoceanographic conditions during the glacials in the high latitude oceans"Geophysical Research Letters. 30. 10.1029/2003GL18070 (2003)
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[Publications] Takahashi, K.: "Radiolarians under the seasonally sea-ice covered conditions in the Okhotsk Sea : flux and their implications for paleoceanography"Marine Micropaleontology. 49. 195-230 (2003)
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[Publications] Jordan, R.W.: "Assemblages of living microplankton from the subarctic North Pacific and Bering Sea during July-August 1999"Courier Forschungs-institut Senckenberg. 244. 83-103 (2003)
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[Publications] Takahashi, K.: "Diatom paleoceanography during the past 300 kyrs in the southern Bering Sea and the western subarctic Pacific"Diatom Research. (in press).
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[Publications] 高橋 孝三: "ベーリング海の環境変遷『Pliocene-Pleistocene高解像古環境復元に向けて』"月刊海洋. 35. 373-380 (2003)
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[Publications] 高橋 孝三: "KH99-3次航海で採取された堆積物コアの年代論"月刊海洋. 35. 381-386 (2003)
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[Publications] 高橋 孝三, Jordan, R.W.: "ベーリング海及び西部北太平洋亜寒帯における珪藻化石群集を用いた表層水循環の復元"月刊海洋. 35. 394-400 (2003)
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[Publications] 高橋 孝三: "レディオラリア化石による水塊構造の復元 『ベーリング海および北太平洋西部亜寒帯における過去30万年間の海洋変遷』"月刊海洋. 35. 401-406 (2003)
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[Publications] 高橋 孝三: "ベーリング海南部における過去7万年間の生物起源オパールおよび炭酸カルシウム沈積流量変動"月刊海洋. 35. 407-413 (2003)
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[Publications] 高橋 孝三: "ベーリング海における浮遊性有孔虫群集多変量解析:過去と現世の比較からのケーススターディー"月刊海洋. 35. 420-428 (2003)
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[Publications] 高橋 孝三: "北西北太平洋におけるレディオラリアフラックス変動と生息深度"月刊海洋. 35. 443-450 (2003)
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[Publications] Jordan, R.W.: "北西太平洋Station KNOTにおけるマイクロプランクトン群集 - 1999年・2000年の観測結果 -"月刊海洋. 35. 451-457 (2003)