2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13440255
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
松浦 秀治 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助教授 (90141986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇都 浩三 産業技術総合研究所, 地球科学情報研究部門, グループ長
兵頭 政幸 神戸大学, 内海域機能教育研究センター, 教授 (60183919)
熊井 久雄 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40020680)
近藤 恵 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助手 (40302997)
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Keywords | ジャワ原人 / 年代測定 / 自然人類学 / 人類進化史 / 化石人類 / 国際研究者交流 / インドネシア |
Research Abstract |
本研究の目的は,インドネシアにおける原人の変遷史の年代的枠組を明らかにすることである。本年度は以下の研究調査を実施した。 1.ジャワ島中・東部の古人類遺跡(サンギランおよびモジョケルト)における昨年度の現地調査にて採取した約45層準の凝灰岩等堆積物試料について,鉱物分離と鉱物分析を行うとともに,カリウム-アルゴン(アルゴン40/アルゴン39)法,フィッション・トラック法を用いた予備的分析を実施した結果,いくつかの層準における両年代測定手法の有用性が確認された。また,いくつかの層準については古地磁気法による予備的分析を行った。 2.上記1の成果に基づき,ジャワ島のサンギラン遺跡の野外調査を行い,層準の地質層序的位置について充分な確認を行いつつ,必要な年代分析用堆積物試料(フィッション・トラック法,アルゴン40/アルゴン39法,古地磁気法の対象サンプル)を追加採取した。 3.化石資料について,化石を構成する主要成分をおよび少量・微量成分元素の多元素分析を従来から継続して実施した。今年度は,サンギラン遺跡の北西部から1994年8月に発見された,出土層準不明のジャワ原人前頭骨化石資料に関して,化石を構成する主要成分をおよび少量・微量成分元素の多元素分析結果から,当該化石がカブー層(バパン層)最下部のグレンツバンクに由来する可能性の高いことを公表した。 4.ガジャマダ大学に保管されているジャワ島産古人類化石の年代学的分析について関係者と協議し,来年度に分析用試料を採取することについて基本的な合意を得た。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hyodo, M.: "Paleomagnetic dates of hominid remains from Yuanmou, China, and other Asian sites"Journal of Human Evolution. (印刷中). (2002)
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[Publications] Sudijono: "Stratigraphic allocation of the hominid frontal bone fragment (BP9408) from Sangiran by the multielement approach"Geological Research and Development Centre (Bandung), Special Publication. No.27. 81-85 (2001)