2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13450087
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
森 康彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90051888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶 信藤 職業能力開発総合大学校, 産業機械工学科, 教授
小川 邦康 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (50272703)
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Keywords | ガス吸収 / 物質移動 / 伝熱 / 環境保全 / エネルギー利用 / 二酸化炭素問題 |
Research Abstract |
当初の計画通り,下記3項目について研究(実験準備等を含む)を進めた. (1)単一ワイヤ上のMEA水溶液への二酸化炭素の化学吸収:実験を完了した.この実験では,ワイヤ径,吸収液流量,吸収液中のMEA濃度等の各操作因子が吸収特性に及ぼす影響を順次調べた.また,二酸化炭素とMEAの化学反応を考慮した解析モデルを構築し,それを用いた予測が実験結果と良く一致することを見出した。これらの成果を論文にまとめ,学術誌に投稿した. (2)濡れワイヤ塔(ガス吸収実験用)の設計・製作と周辺機器の準備:均等に配列された約100本のワイヤに沿ってMEA水溶液を流下させる濡れワイヤ塔のプロトタイプを設計・製作し、その機能について予備的な試験を実施した。簡単な機構によりすべてのワイヤにほぼ均等にMEA水溶液を流すことに成功し,濡れワイヤ塔実現への見通しを得た.この結果と(1)項の成果をもとに,濡れワイヤ塔の概念を用いたガス吸収装置について特許申請を行った.また,今後のガス吸収実験に備え,周辺機器の準備を行った. (3)濡れワイヤ塔(伝熱実験用)の設計・製作と周辺機器の準備:伝熱実験用濡れワイヤ塔に用いる回流式風洞を製作し,性能試験を行った.装置本体の基本設計を完了し,試作を行った.また,伝熱実験に備え,周辺機器を準備した.
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