2002 Fiscal Year Annual Research Report
身体的コミュニケーションにおける引き込み原理に基づくヒューマンインタフェース設計
Project/Area Number |
13450106
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
渡邉 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 倫也 岡山県立大学, 情報工学部, 助手 (60347606)
大久保 雅史 岡山県立大学, 情報工学部, 助教授 (10233074)
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Keywords | ヒューマンインタフェース / ヒューマンインタラクション / 身体性コミュニケーション / 身体性インタラクション / コミュニケーション支援 / 身体性 / 身体性メディア / ロボット |
Research Abstract |
以下のシステム開発を通して、身体的コミュニケーションを合成的に解析し、身体的コミュニケーションシステムを開発している。 (i)身体的バーチルコミュニケーションシステム 本システムは、同一仮想空間で対話者が相手と自己の分身として振る舞うVirtual Actor (VA)を介してコミュニケーションできるシステムで、2者間だけでなく、3者間の集団コミュニケーション解析システムとして開発した。さらに解析の結果得られたインタラクションの重要性に着目して、対話者の代役となるVAを、クロマキー技術を用いて仮想的に対面合成し、ビデオ映像の対話相手と自己のVAとのインタラクションが直接的に把握できるシステムを開発し、システムの有効性を示している。 (ii)身体的インタラクションシステム 身体的バーチャルコミュニケーションシステムの解析結果に基づいて、発話音声から豊かなコミュニケーション動作を自動生成する身体的インタラクションシステムを開発展開した。官能評価によりシステムの有効性を示したので、システムが発話者の音声特性に与える影響の解析など、システムのインタラクション効果を定量的に評価している。 (iii)集団コミュニケーションシステム 一対複数あるいは3者以上の複数を対象とした遠隔教育や遠隔会議などの集団コミュニケーションにおいて、3者間の身体的バーチャルコミュニケーションシステムを開発展開するとともに、本システムでの解析に基づいて、複数の音声駆動型身体的引き込みキャラクタInter Actorを用いた集団コミュニケーションシステムSAKURA及び身体的インタラクションロボットInter Robotを用いた実体版SAKURAを開発展開した。本システムを用いて、集団引き込みによるコミュニケーション場の伝達効果を解析している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 石井裕, 渡辺富夫: "聞き手のVirtual Actorの頭部動作を矛盾的に止めた身体的コミュニケーションの合成的解析"ヒューマンインタフェース学会論文誌. 4・3. 9-16 (2002)
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[Publications] 石井裕, 渡辺富夫: "身体的バーチャルコミュニケーションシステムを用いたVirtual Actorの対話配置の評価"ヒューマンインタフェース学会論文誌. 4・2. 43-50 (2002)
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[Publications] 山田貴志, 渡辺富夫: "笑いの情動下での動的顔色と表情を伴うバーチャル顔画像合成における顔色の効果"ヒューマンインタフェース学会論文誌. 4・1. 1-8 (2002)
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[Publications] Tomio Watanabe, Ryusei Danbara, Masashi Okubo: "InterActor : Speech Driven Embodied Interactive Actor for Human Interaction and Communication Support"2002 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics. MP2J4. 1-6 (2002)
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[Publications] Tomio Watanabe, Ryusei Danbara, Masashi Okubo: "InterActor : Speech Driven Embodied Interactive Actor"Proc. of the 11th IEEE International Workshop on Robot and Human Interactive Communication (RO-MAN2002). 430-435 (2002)
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[Publications] Tomio Watanabe, Hiroki Ogawa: "Speech Driven Embodied Listener's Interaction Toy for Human Interaction and Communication Support"17th Biennial Meeting of International Society for the Study of Behavioral Development (ISSBD 2002). 744 (2002)