2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13450152
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤原 英二 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (20211526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北神 正人 東京大学, 大規模集積システム設計教育研究センター, 助教授 (20282832)
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Keywords | Ziu-Lempel符号 / 誤り制御符号(ECC) / 均一バースト誤り訂正符号 / 不均一バースト誤り訂正符号 / LZ-77符号 / LZSS符号 / CRCチェック / 2重化 |
Research Abstract |
前年の種々の文書データに対する評価データをもとに、適用すべき符号の選択を行った。文書圧縮法の基本であるZiu-Lempel符号を対象に圧縮後の情報単位(記号、一致長、一致位置)に対し、それぞれ分解し(記号と一致長)(一致位置)を各単位から集め、特に(記号と一致長)を集めた部分に誤り制御符号(ECC)を適用する手法を考察した。これは特に一致長部分に誤りが生ずると伸長後に顕著な誤りの影響が生ずること、また圧縮後のデータの前部に生じた誤りほど後に大きな影響を与えること、という前手の評価結果にもとづいている。そこで特に(記号と一致長)を集めた部分に対し、均一なバースト誤り訂正符号の適用、および前部と後部に半分に分け、前半部に強いバースト誤り訂正能力、後半部には弱いバースト誤り訂正能力を有する不均一バースト誤り訂正符号の適用が妥当であると判断した。この考の下で、いくつかの文書データに対しこの2種の符号を適用してその効果に関するデータを採取した。その結果、特に後者の不均一バースト誤り訂正符号を適用した場合には平均して誤りが残存する量が約1/20に減少できる良好な結果を得た。さらにZiu-Lempel符号の一種であるLZ-77符号とLESS符号にさらにハフマン符号による圧縮を行う。2段階圧縮法に対しても、同様の考えで符号の適用を行い、評価を行った。特にハフマン符号においては統計情報を有するヘッダ部に対しては2重化とCRCチェックを併用した。 また関連する誤り制御符号の設計を行い、研究後、論文誌に発表を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Nanba, E.Fujiwara: "Two Level Unequal Error Protection Codes with Burst and BLD Error Correcting Capabilities"IEICE Trans, Fundamentals. E85-A,6. 1426-1430 (2002)
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[Publications] 藤原, 難波, 北神: "バースト誤り制御符号に対する並列復号法"電子情報通信学論文誌. J85-A,11. 1284-1295 (2002)
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[Publications] 難波, 藤原: "整数環上で構成した多元1シンボル誤り訂正・隣接のシンボル入換誤り訂正符号"電子情報通信学論文誌. J86-D-I,1. 23-28 (2003)
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[Publications] G.Umanesan, E.Fujiwara: "A Class of Codes for Correcting Single Spotty Byte Errors"IEICE Trans, Fundamentals. E86-A,3. 704-714 (2003)
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[Publications] 北神, 藤原: "デジタルシステム高信頼化のための誤り制御符号"2002年 電子情報通信学会 総合大会 予稿集. SD-2-7. 244-245 (2002)
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[Publications] 金子, 藤原: "最適な多元不均一誤り制御符号"FIT(情報科学技術フォーラム)2002 予稿集. C-19. 225-226 (2002)