2004 Fiscal Year Annual Research Report
自律型バッテリーレス太陽光発電システムの研究開発と農業用灌漑系への活用計画(インターネット遠隔計測・制御技術を用いた自然エネルギーシステムの構築)
Project/Area Number |
13450165
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
玉城 史朗 琉球大学, 工学部, 教授 (80163666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉永 安俊 琉球大学, 農学部, 教授 (80045129)
名嘉村 盛和 琉球大学, 工学部, 助教授 (80237437)
屋我 実 琉球大学, 工学部, 助教授 (60220117)
瀬名波 出 琉球大学, 工学部, 助手 (70253945)
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Keywords | インターネット遠隔制御 / インバータ周波数制御 / バッテリーレス太陽光発電システム / 最適灌漑システム / 揚水システム / 簡易型インターネットシステム / 無線LAN / 最適システム設計 |
Research Abstract |
本研究では、農業用灌漑用水の供給を目的として、自律型バッテリーレス太陽光発電システムの開発を行い、インターネットによる遠隔監視・制御システムを構築する。今年度は、以下の項目に関し研究と環境整備を行った。今年度は最終年度であるため、特に下記のすべてを統括する研究を行った。 太陽光発電系:自律型 インバータ周波数制御系:入力日射量の変化に応じ、インバータ出力周波数を可変する周波数制御系を構築した。この制御系は入力エネルギー(太陽エネルギー)の変化に応じて、出力(ポンプ回転数)の値を決定するサーボ機構を実現し、現在、晴天、曇り、雨天時における各種物理データの取得し、データベース構築を行った。 インターネット遠隔制御系:無線LAN及び高速ディジタル回線(ISDN64K)により接続されたネットワーク回線を用いて、異なるプロトコルによるデータ通信技術による遠隔計測・制御システムの構築を行なった。ここでは、まず、気象データ、上記の太陽光発電システムの運転データ収集システムを構築し、それらのデータの属性を決定することによりデータベース化を行ない最適散水計画のアルゴリズムを構築した。 最適な灌漑システム構築:農作物の成長・育成には、水分が不可欠となる。従って、培地における温度や湿度、および、日照等の自然環境と作物の必要水量を実験的・統計的に分析し、最適な灌漑システムの構築を行う。ここでは、実際に灌漑系を構築し、温室内での葉野菜の栽培を行うことにより際、作物の育成データを収集するための計測系を構築した。そして、実際に作物の要求水分量を計測し、最適散水計画による作物育種を行った。 以上の3つのプロジェクトを統合し、最適な灌漑計画に基づき作物を育種するための自律型バッテリーレス太陽光発電システムの研究開発が実現できた。 なお、この研究を遂行するにおいて、修士の学生が平成16年度太陽エネルギー学会の奨励賞を受賞した。
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Research Products
(6 results)