2002 Fiscal Year Annual Research Report
税制と環境意識を考慮した自動車保有及び利用行動の分析
Project/Area Number |
13450210
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北村 隆一 京都大学, 工学研究科, 教授 (60252467)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 輝 京都大学, 工学研究科, 助手 (00343236)
山本 俊行 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (80273465)
藤井 聡 東京工業大学, 理工学研究科, 助教授 (80252469)
|
Keywords | 自動車保有・利用 / 環境意識 / 税制 / 電気自動車 / 自動車共同利用 / 車検制度 |
Research Abstract |
本年度は、京都パブリックカーシステムを事例として、EV共同利用システムの効率性に関する分析を行った。EV共同利用システムの効率化を、会員数や会員構成比、EV初期配置台数などの要因の最適化問題として捉え、シミュレーションを用いて種々の要因の最適化を行った。最適化問題の目的関数として、1日における1EVあたりの利用回数を取り上げるとともに、予約充足率50%以上という制約条件を課した。 実際の運用データを用いたシミュレーションの結果、会員構成比のみならず、その他の要因を総合的に最適化することで、EV共同利用システムの効率性がより向上することが確認された。また、EV配置数と充電器数との関係について、EV配置台数に対して充電器数が2倍弱程度必要であるという知見が得られた。これは一般的にEVの数は多ければ多いほど良いと言うものではなく、駐車スペース数に照らし合わせ最適な数に設定することが必要であることを示唆している。また駐車場を1ヶ所増設したとしても運営効率が上がるとは限らない事が示された。すなわち駐車場数よりも充電器数を増加したほうが運営効率が増加することになる。 以上の結果は、事例研究の枠組みではあるが、これからのEV共同利用システム開設にあたり、注目に値すると考えられる。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Nakayama, S., Yamamoto, T., Kitamura, R.: "A simulation analysis for the management of an electric-vehicle sharing system the case of the Kyoto Pulic-Car System"Transportation Research Record. No.1791. 99-104 (2002)
-
[Publications] 中山晶一朗, 山本俊行, 北村隆一: "再配車によらない電気自動車の共同利用システムの効率化に関する研究"土木計画学研究・論文集. No.19. 481-487 (2002)
-
[Publications] 中山晶一朗, 山本俊行, 北村隆一: "配車を用いない複数ステーション型自動車共同利用システムの挙動に関するシミュレーション分析"土木計画学研究・講演集. Vol.26(CD-ROM). (2002)