2003 Fiscal Year Annual Research Report
鉄筋コンクリート造建物における壁の剛性と耐力の評価に関する研究
Project/Area Number |
13450219
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Research Institution | TOKYO INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
林 静雄 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 教授 (90092569)
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Keywords | 耐震壁 / 袖壁 / 方立て壁 / スリット / 2次元有限要素法解析 |
Research Abstract |
1.スリットが、壁付骨組みの耐震性状に及ぼす影響について そで壁、垂れ壁、腰壁、方立て壁などの剛性と耐力を無視し明確な崩壊形を形成させるため,壁とフレームの際に耐震スリットを設ける設計はよくみられる。通常、鉛直方向のスリットの幅は腰壁、袖壁等の高さの1/100以上とし、地震時にフレームと緩衝しないように配慮している。 一方、無開口壁の3面に完全スリットを設けた場合、剛性は矩形断面梁よりも増加すると予測され、梁の剛性の増加はスリット幅および接合する壁と梁との剛性の比などの影響を受けると考えられ梁の剛性評価を適切に行うべきであるが、研究資料は少ない。 本研究では無開口壁の3面に完全スリットを有するフレームを想定した梁の2次元静的弾塑性有限要素法解析を行い、「スリット付き無開口壁が接合する梁」を「均一な矩形断面とした線材」でモデル化することを目標とし、その梁の剛性を矩形梁の剛性に対する比を提案することを目的とした。検討の結果、以下の結論を得た。 1)スリット付き無開口壁が接合する梁を均一な矩形断面として線材でモデル化できるように、「スリット付き無開口壁が接合する梁の「矩形梁」に対する剛性倍率を提案した。 2)モデルではスリット付き無開口壁が梁に接合しても、最大耐力は開口を無視した骨組みと変らなかった。
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Research Products
(1 results)