2002 Fiscal Year Annual Research Report
拡張アメダス気象データに基づく設計気象データの開発
Project/Area Number |
13450240
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
赤坂 裕 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20094112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郡 公子 宇都宮大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20153504)
永村 一雄 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (60138972)
石野 久彌 東京都立大学, 工学研究科, 教授 (80150267)
松本 真一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (70209633)
二宮 秀與 長岡造形大学, 造形学部, 助教授 (50278058)
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Keywords | アメダス / 気象データ / 空調設備 / 設計気象データ / 最大熱負荷 / 欠測 / 昼光 / 放射輝度分布 |
Research Abstract |
(1)設計気象データの作成法 設計気象データ作成のための気象選定法を検討した。日平均気温、日平均エンタルピ、日積算垂直面日射量を指標として、過酷気象日を選出する方法を提案した。また、選出された日の時別気象データから設計気象データを作成し、その特性を考察した。さらに、設計気象データを周期定常最大熱負荷計算に適用し、設計気象データが最大熱負荷計算値に与える影響について検討した。 (2)アメダス気象データの欠測補充 1996年〜2000年までのアメダス気象データに含まれる欠測を補充する方法を検討した。気温の欠測補充法として、近接するアメダス地点までの距離を媒介とし、セミバリオグラムを用いて欠測値を推定する方法を新たに提案した。また、風向、風速、日照時間、降水量の欠測については、従来の手法を適用して欠測補充を実施することとした。 (3)昼光照度・天空放射輝度分布モデル 天空・直達・全天日射量とそのときの太陽高度から全天空照度、直射照度、グローバル照度を推定するための、高精度で汎用性のある変換式を提案した。それにより、拡張アメダス気象データの日射量から昼光照度を推定することが可能となった。また、全ての天空状態の天空放射輝度分布を推定するAll Sky Model-Rを提案した。このモデルは、既往のモデルに比べ大幅に推定誤差が小さく・拡張アメダス気象データに適用する計画である。 (4)CIB/TG21主催(2002年4月)の国際会議において、設計気象データの作成法について国外の研究者と意見交換を行った。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] H.Akasaka: "Influence of heat island phenomenon on building heat load"Building Services Engineering Research & Technology. 23. 269-278 (2002)
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[Publications] 井川憲男: "すべての天空状態の天空放射輝度分布を示す数式と鉛直面日射量の推定天空放射輝度分布のモデル化に関する研究(その2)"日本建築学会計画系論文集. 557. 17-24 (2002)
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[Publications] 井川憲男: "すべての天空状態に対応する天空放射輝度分布モデル"日本建築学会学術講演梗概集. D-1分冊. 337-338 (2002)
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[Publications] 永村一雄: "気温データ整備における欠測補充の検討 その1 セミバリオグラムを用いた推定"日本建築学会学術講演梗概集. D-2分冊. 221-222 (2002)
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[Publications] 阪井美樹: "気温データ整備における欠測補充の検討 その2 事例"日本建築学会学術講演梗概集. D-2分冊. 223-224 (2002)
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[Publications] 松本真一: "気象データの時間間隔が熱負荷計算に及ぼす影響 その1 サンプリング間隔の短い気象データの試作"日本建築学会学術講演梗概集. D-2分冊. 29-30 (2002)
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[Publications] H.Ishino: "Research on the Characterristics of Design Weather Data Derived from 15 Years of Thermal Load Simulations"Proceedings of the International Conference on Climate Change and the Built Environment. Paper135 (2002)
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[Publications] 小川朋子: "設計用気象データの決定に関するシミュレーション研究"日本建築学会学術講演梗概集. D-2分冊. 31-32 (2002)
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[Publications] K.Kohri: "Evaluation of Space Thermal Comfort and Load on HVAC Equipment during Extreme Weather Days"Journal of Asian Architecture and Building Engineering. Vol.1,No.2. 57-64 (2002)
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[Publications] K.Soga: "Change of the outdoor temperature and the cooling/heating load in 15 years at the tens of stations in Japan"Proceedings of the International Conference on Climate Change and the Built Environment. Paper115 (2002)