都市共生型-高機能大学キャンパスの再構築計画に関する研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13450243
• Research Institution: Tokyo Institute of Technology
• Principal Investigator: 坂本 一成 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, センター長 (00170605)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 宮本 文人 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 助教授 (20143688) ; 篠野 志郎 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科 (人間環境システム専攻), 教授 (20108210) ; 藍澤 宏 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 教授 (70167766) ; 斎尾 直子 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 助手 (80282862) ; 翠川 三郎 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科 (人間環境システム専攻), 教授 (00143652)
• Keywords: 大学キャンパス / 都市共生・融合 / 海外調査 / 高機能 / 建築史 / 防災システム / 建築計画 / 建築設計・意匠

Research Abstract

都市に現に立地する大学キャンパスという場において、「最先端技術・知識の研究所」という側面と「学生に対する高等教育施設」という必要不可欠な両側面を充足・発展させるだけではなく、周辺地域と共生しあいながらの高機能化を提示し、新しい見地と魅力的かつ具体的な再構築計画を、建築学としての幅広いアプローチにより提案していくことを目的として研究を進める。研究内容は、都市部に立地する国公立大学を主対象とし、欧米の新旧キャンパス計画との比較を試みつつ、平成13〜15年度の3年度間でとりまとめる。
高機能の意義と必要性を評価する指標は、(1)建築史的研究分野(キャンパス計画、都市との融合化に関する歴史的経緯の事例収集・分析)、(2)防災システム開発分野:キャンパスの持つ地域防災機能に関する実態調査・分析、(3)建築計画展開分野(キャンパスと都市との共生・融合化の実態調査・分析)、(4)建築設計・意匠分野(キャンパス計画における全体、平面、動線、意匠計画の事例収集・分析)と設定している。
初年度の平成13年度は、欧米都市に立地する大学キャンパス計画の見地調査(各分野の視点で、5カ国10件程度の大学キャンパスについて現地調査)を行うと共に、関係資料収集により、高機能大学キャンパスの意義と必要性の提示を行った。具体的には、米・英に多く集積するキャンパスシティ型、仏・伊における大学と都市の融合事例、また、米・英の変形としてのオーストラリア型、また、独特の共生過程をたどるアジア型等の事例調査を行い、関連資料・データを収集し、これからの大学に求められる機能と、都市との共生内容を明らかにしている。