2001 Fiscal Year Annual Research Report
成熟過程のニュータウンにおけるリノベーション手法に関する研究
Project/Area Number |
13450250
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
土肥 博至 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (90015800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 一成 九州産業大学, 芸術学部, 助教授 (10330789)
坂本 淳二 筑波大学, 社会工学系, 助手 (20302383)
鎌田 元弘 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (30224645)
福本 佳世 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (60319902)
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Keywords | ニュータウン / リノベーション / リニューアル / 住宅団地 |
Research Abstract |
1・各一ユータウンにおけるリノベーション実体の把握 調査対象ニュータウンを千里、高蔵寺、多摩ニュータウン、筑波研究学園都市としリノベーションの実態を把握する調査を試みている。 都市レベル ニュータウン建設当初には、計画にあがっていなかった都市機能に関する追加項目の把握 地区レベル 住宅地区、センター地区等における施設機能の変化の把握 住宅レベル 住宅地及び住戸レベルにおけるリノベーションの実態把握 4つのニュータウンの中で最もリノベーションが積極的に行われているのは、建設時から最も年月を経ている千里ニュータウンである。ここでは、3つのレベルで多くの試みが実行されている。特に、住宅レベルでの住戸の建て替えについては、千里以外では全く行われていない。また、住戸のリノベーションについては、増築、ライフアップ等が取り組まれているのに対し、2戸1計画等はほとんど行われておらず、構造及び設備に関わるおおがかりな改修は困難を極めていることが明らかとなっている。 これに対し、多摩、高蔵寺、筑波ではおおがかりなリノベーションは未だ起こっていない。しかし、それぞれのレベルで取り組まれている個別的な取り組みは把握できてきており、これらの内容を今後整理していく必要性がある。 2・リノベーションの海外先進事例視察への準備 上記に示した日本の現状を把握、整理する作業を行うと同時に、来年度事例調査を行う海外における先進事例を選定する作業を行っている。ここでは、20世紀前半に建設されたニュータウンおよび、住宅地を研究対象とし、ニュータウン全体の枠組みを捉える事例、地区レベルで再生を行っている事例、住棟、住戸レベルで改修が成功している事例の3点に着眼点を置き、資料収集を試みている。現在イギリス及び北欧における取り組みについて調査中で、来年度の夏に現地調査を行う予定。
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