2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13450332
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
富田 彰 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (80006311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 浩一 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (00292300)
京谷 隆 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (90153238)
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Keywords | NO / チャー / HCN / パルス反応装置 |
Research Abstract |
本年度は、1)高温での反応を解析するために最適と考えられるパルス反応装置の作成、2)流通式反応器による1000℃までの温度域で酸素共存、非共存下でのNOとチャーの反応の解析を行った。 1)高温(1000〜1300℃)での石灰燃焼反応場におけるNoxの生成・消滅機構を解明するために、パルス反応装置を作成した。これより、高温であっても石灰チャー中の炭素の消耗を押さた実験が可能となる。また少量の試料での実験が可能になるので、燃焼により生成したNOとチャーによる2次反応を抑制した条件下で、チャーの中の窒素の放出拳動の検討を、特に高温の実験条件下で可能とした。 2)石灰燃焼場による最終的なNox等の排出に対して影響があると考えられる、NOとチャーの反応に関して、流通式反応器を用い、従来よりも比較的温度の高い領域での検討を行った。酸素非存在下での実験により、特に1000℃以上の高温でNOとチャーの反応によってHCNが生成し、これがN_2Oなどの原因の一つになっている可能性を示した。またNOとチャーの反応において、HCNの生成拳動がチャー中の水素の量などに大きく影響されることがわかった。一方、酸素共存下での実験では、低温域(600〜700℃)においてN_2やN2O以外にもHCNが生成することが分かった。生成したHCNはさらに気相でのO_2、NOなどの関与する反応をへて、N_2やN_2Oとして放出されると考えられる。
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