2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13450402
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Research Institution | 東京商船大学 |
Principal Investigator |
今津 隼馬 東京商船大学, 商船学部, 教授 (00016958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蔵隅 保男 東京商船大学, 商船学部, 助手 (20272726)
覚前 修 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (50334553)
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Keywords | AIS / 船舶自動識別装置 / 海上ネットワーク / 船舶交通 / 管制 / 衝突回避 |
Research Abstract |
本年度の研究内容の概要は以下の通りである。 (1)船舶航行シミュレーションモデルの開発 AIS導入効果を調べるための、シミュレーションモデル作成のため情報収集を行った。この結果・日本海難防止協会による実態調査資料のあること、また、シミュレーションモデルとしては海上技術安全研究所で以前開発したプログラムがあることが判明した。このため今年度は、この関係の情報を収集するとともに、海上技術安全研究所と共同研究体制を築いた。 (2)AIS情報を利用した行動決定モデルの構築 AISを通して得られる、多くの船舶の種々の情報を航行安全のためにどの様に加工し、どの様に提示すべきかについて考察した。ここで提案した方法については、2002年春の日本航海学会で発表予定である。 (3)国外調査 AIS導入について先進国であるドイツの実態を調査した。ドイツ運輸省の担当者と共に、フィンランドとドイツの間を運航しているフェリーに乗船し、AIS利用状況とドイツ政府としての今後の計画について調査した。 (4)その他 ・AIS海上実験:東京商船大学のAISと(株)日本無線の試作AISを使って海上実験を行った。5月16日と23日-24日は本学第三実験棟に設置したAISと、小型船「おおたか」に設置したAIS間での情報伝送を行い。有効範囲などについて調査した。また、6月4日と7月17日-18日は、これに汐路丸を加え、3者間の通信を行った。 ・AIS研究会の発足:AISに関する精報を集めるとともに、効率よく研究を行うため、9月に「AIS研究会」を立ち上げた。これには海上保安庁、海上技術安全研究所などが加わり、一月に一回のペースで研究会を開催した。 ・中間成果報告:2つのセミナーに参加し、AISに関する講演を行った。また、東京商船大学学術講演会において、AIS海上実験についての講演を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 今津準馬: "船舶運航とAIS"ITを活用した船舶航行援助システムに関する専門家会議(AISシンポジウム). (2001)
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[Publications] Hayama IMAZU: "Automatic Identification System in Ship's Operation"JICA Seminar No1 Textbook, The Study for the Maritime Traffic Safety System Development Plan in the Republic of Indonesia. (2001)
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[Publications] 今津隼馬: "船舶運航とAIS"月報Captain. Vol.348. 7-18 (2002)
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[Publications] 今津隼馬, 福戸淳司, 有村信夫, 小林英一: "AISの利用に関する研究(その1)"第50回東京商船大学学術講演会講演集. (2002)