2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13450409
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤久保 昌彦 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30156848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
肥後 靖 広島大学, 大学院・国際協力工学研究科, 教授 (20156582)
岡澤 重信 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10312620)
北村 充 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40195293)
山本 元道 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30274111)
柳原 大輔 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10294539)
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Keywords | 超大型浮体構造物 / 崩壊挙動 / 波浪荷重 / 構造安全性 / 理想化構造要素法 / 最終強度 |
Research Abstract |
本研究の目的は、極大波浪条件下におけるポンツーン型超大型浮体の構造崩壊挙動を明らかにし,終局限界状態の合理的設定のための基礎的資料を得ることにある。本最終年度は,波浪中崩壊挙動解析法を開発すると共に,海上空港モデルを対象に終局安全性評価の手順を提示した.主な成果は以下の通りである。 1.デッキ・ボトム,縦通隔壁および横隔壁からなる浮体構造を等価な異方性平板に置き換えるための基礎式を定式化した.この異方性平板モデルを用いた弾性応答解析からたわみを求め,これより実構造の各部材のひずみ・応力を正確に求める手法を明らかにした. 2.浮体の構造崩壊挙動解析法として,1.の異方性平板モデルによる弾性応答解析からラディエーション流体力を含む浮体への作用荷重の分布を求め,これを弾性基礎上の浮体モデルに準静的に負荷して崩壊挙動を解析する手法を開発した昨年度までの研究により,崩壊領域が浮体全体サイズに比べて十分局所的であれば,このような準静的取り扱いにより実用上十分な精度で崩壊挙動を解析できることが示されている. 3.矩形板理想化構造要素(ISUM矩形板要素)を,複数の矩形パネルの座屈・塑性崩壊挙動を1要素で解析できるよう拡張した.この拡張要素を長さ約4700m,幅約1700mの海上空港モデルに適用し,構造崩壊挙動解析モデルを作成した. 4.3.のISUMモデルに2.の手順で求めた荷重分布を負荷し,超大型浮体式構造物安全基準案および同技術基準案で定義される異常環境条件下における不規則波中崩壊挙動を解析した.この解析より,ポンツーン型超大型浮体構造物の崩壊パターンを明らかにすると共に,終局強度限界状態における構造安全性を確認した.またこれにより,ポンツーン型超大型浮体の終局安全性の評価手順を提示することが出来た.
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Research Products
(1 results)