2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13460075
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
谷口 髞 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20126428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 忠久 理化学研究所, 高分子研究室, 研究員 (30281661)
岡村 圭造 京都学園大学, 経済学部, 教授 (50026506)
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Keywords | 天然繊維 / ナノ・フィブリル / セルロース / キトサン / コラーゲン / 超薄膜 / 生分解性 / ナノ・ブレンド |
Research Abstract |
当該年度において、下記の項目について検討し、それぞれ成果を得た。 1.天然繊維の中から、セルロース系繊維(漂白パルプ)、キトサンおよびコラーゲン(牛皮革裁断屑)の3種を選び、水を媒体とする機械的な解繊法により、それぞれの試料から、直径がナノ単位のフィブリル(ナノ・フィブリル)を得るための最適条件を、水けんだく液の濃度、温度など解繊条件を検討し、最適な条件を得た。それらの形態を電子顕微鏡および走査プローブ顕微鏡により観察し、直径数nmから数10nmのナノフィブリルが得られることを認めた。 2.1項で得られたそれぞれの試料からのナノ・フィブリルの水けんだく液を用いて成膜し、水けんだく液濃度と得られる膜厚についての関係を検討し、両者に一次的関係があることを認めた。 3.2項で得られた結果を基に、それぞれのナノフィブリルの水けんだく液から、および3種のナノ・フィブリルのブレンド水けんだく混合液より、それぞれ成膜すると、いずれのけんだく液からも、数10nmから数100nm厚の超薄膜を得ることが出来た。 4.得られた超薄膜を、電子顕微鏡ならびにX線回折分析して得られる結果より、超薄膜では、ナノ・フィブリルが表面に平行な面内で、面配向して存在することが推測された。 5.これらの成果は、広く国内・外に発表すべく、第51回高分子学会年次大会(横浜、2002年5月)およびIUPAC World Polymer Conference(Beijing, China、2002月7月)に、発表手続中である。
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Research Products
(1 results)