2003 Fiscal Year Annual Research Report
日中韓・東南アジアにおける食料需給変動と環境変化の比較に関する計量経済分析
Project/Area Number |
13460094
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
茅野 甚治郎 宇都宮大学, 農学部, 教授 (40163729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 勝宏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (80225698)
小林 弘明 和光大学, 経済学部, 助教授 (70329019)
中川 光弘 茨城大学, 農学部, 教授 (30302334)
堀田 和彦 九州大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (00192740)
草刈 仁 神戸大学, 農学部, 助教授 (40312863)
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Keywords | 経済成長 / 食料消費 / 食料生産 / 環境 / 国際情報交換 / アジア |
Research Abstract |
1.経済成長と食料消費構造の変化 経済成長に伴うカロリー変化とその構成から、世界各国の食料消費パターンを4つに類型化した。 アジアの主食である米の消費変化を7カ国(日本、韓国、中国、フィリピン、ベトナム、インドネシア、タイ)について比較した結果、3つにグループ化できる。エンゲル関数と需要関数の推計から、韓国と日本の米消費におけるターニングポイントの特定と特徴点を整理した。日本では、1950年代後半に下級財への転換が検証された。韓国では、1980年前後に転換点が確認される。転換点における経済的条件では、エンゲル係数やカロリー構成比、家族の規模など共通する水準である。 畜産物消費についても所得弾力性の推計から、経済成長に伴う消費パターンの変化を比較し分析を行った。 2.農業部門の生産性格差 インドネシアにおける農業生産性変化の要因分析を地域別に行い、比較検討した。その結果、主食としての米に対する政策的支援が他作物に比べて厚くなされたことが、米作地でかつ多くの人口を抱えているジャワの優位性を高めた。 3.需給モデルの構築と将来予測 日本、インドネシア、中国の米の需給モデルを構築し将来予測を行った。 4.環境に関して 環境保全に対するアウトサイダー(一般市民)の役割と組織化について、理論的検討とゲーム論からの実証を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] J.CHINO, K.KATO, Y.KODAMA: "Elasticities of Demand, Supply and Substitution in Japanese Agriculture"Bulletin of the College of the Agriculture Utsunomiya University. 19・1. 7-16 (2004)
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[Publications] 茅野甚治朗, 加藤弘二: "米需要予測の可能性と現実性"『日本農業年報50 米政策の大転換』、農林統計協会. 104-114 (2004)
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[Publications] Hitoshi KUSAKARI: "Wage Rate, Family Size, and Food Consumption of Household"Agricultural Economic Papers of Kobe University. 36. 1-13 (2003)
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[Publications] 銭 小平: "中国大都市におけるミルク消費嗜好の動向"2003年度日本農業経済学会論文集. 406-410 (2003)
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[Publications] Mitsuhiro NAKAGAWA: "Prospect of World Food Situation with Focusing on Asian Food Security"Proceedings of the Sixth Symposium on Agricultural Sciences and Biochemical Engineering 2002. 1-5 (2002)
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[Publications] 小林弘明: "調査報告・タイの環境問題 アグロインダストリーをめぐって"和光大学総合文化研究所『東西南北2002』. 1-12 (2002)