2002 Fiscal Year Annual Research Report
一般住民の精神健康に関する社会・心理・生理・分子遺伝疫学的研究
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13470082
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
川上 憲人 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90177650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大津 忠弘 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10325087)
津田 敏秀 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (20231433)
堤 明純 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (10289366)
尾崎 紀夫 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40281480)
高尾 総司 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50335626)
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Keywords | 精神科疫学 / 構造化面接 / コンピュータ支援面接 / 遺伝マーカー / 社会疫学 |
Research Abstract |
平成14年度は本調査を実施した。(1)岡山市の20歳以上住民から1607名を無作為に抽出した。(2)27名の調査員を募集し、平成14年10月に5日間のWHO統合国際診断面接(CIDI)のコンピュータ版のトレーニングを実施した。(3)平成14年11月から平成15年3月までの期間、調査員がパーソナルコンピュータを持参して個々の対象者を訪問し、調査への協力を依頼し、同意が得られた者に面接調査を実施した。岡山調査の平成15年3月30日現在の調査状況は、面接実施885件、拒否者417件、調査対象外(死亡、転居、入所、知的能力に問題等)186件であり、対象外の者を除いた回収率は62.3%である。平成15年度には回収率65%に達するまで調査を継続する予定である。これに加えて方法論的な検討も実施した。(1)CAPI版調査票の訳語のバックトランスレーションによる確認を実施した。(2)同市で平成9年に実施した調査データから、中学校区単位での社会疫学指標を作成した。また選挙区単位で投票率データを入手し、social capitalの地域指標を作成した。(3)職業性因子の評価法として、要求度-コントロールモデルおよび努力-報酬不均衡モデルの調査を実施した。(4)本研究の遺伝子調査部分について、岡山大学医学部ゲノム倫理審査委員会に申請し研究実施の承認を得た。これにより、平成15年度に実施する遺伝子調査の準備が整った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kitamura T, Kawakami N, Sakamoto S, et al.: "Quality of life and its correlates in a community population in a Japanese"Psychiatry and Clinical Neuroscience. 55(4). 431-441 (2002)
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[Publications] 河野由理, 三木明子, 川上憲人, 堤明純: "病院勤務看護婦における職業性ストレスと喫煙習慣に関する研究"日本公衆衛生雑誌. 49(2). 126-131 (2002)