2001 Fiscal Year Annual Research Report
心筋のG蛋白共役オーファン・レセプターのリガンドの同定と心機能調節療法の開発
Project/Area Number |
13470140
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
世古 義規 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30240708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 武 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (60251055)
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Keywords | 心筋 / G蛋白質 / オーファン・レセプター |
Research Abstract |
(A)心筋において豊富に発現していることがすでに報告されているオーファンGPCRのうちそのcDNAを入手可能であった7種について主として実験をおこなった。(B)ウシの心筋抽出液を逆相クロマトグラフィーにて分画したサンプル(第1回分画)をそれぞれのGPCRを発現させたHEK293T細胞と反応させFLIPRにて活性を測定したところ(第1回スクリーニング)、複数のGPCRにおいて1〜3分画に反応が認められた。そこで、新たに作成した(異なるロットの)ウシの心筋抽出液を用いて活性を測定したところ、1種類のGPCRにおいてのみ再現性が確認された。さらに、メラノフォアーを用いた活性測定法にて第1回分画とこれらのGPCRとの反応を同様に検討したところ、FLIPRにて再現性が確認された1種類を含むすべてのGPCRで反応の再現性は確認されなかった。第1回分画の中で、1種類のGPCRとの反応が確認された分画をさらに陽イオン交換クロマトグラフィーにて分画したサンプル(第2回分画[陽イオン交換])を用いて、そのGPCRとの反応性をFLIPRにて測定したところ、すべての分画で活性が見られなかった。そこで、活性のあった第1回分画を逆相クロマトグラフィーにて分画したサンプル(第2回分画[逆相])を用いて、そのGPCRとの反応性をFLIPRにて測定したところ(第2回スクリーニング)、弱いながら特定の分画で反応が認められた。今後、心筋抽出液を大量に作成して(第2回スクリーニング)での活性の再現性を確認した上で、逆相またはイオン交換による分画の適否を検討しつつ(第3回以降のスクリーニング)を進めていくこととした。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Seko Y, et al.: "Expression of tumor necrosis factor(TNF)ligand superfamily costimulatory molecules CD30L, CD27L, OX40L, and 4-1BBL in murine hearts with acute"J Pathol. 195. 593-603 (2001)
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[Publications] Seko Y, et al.: "Role of Fas/FasL pathway in the activation of infiltrating cells in murine acute myocarditis caused by coxsackievirus B3"J Am Coll Cardiol. (in press).
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[Publications] Seko Y, et al.: "Expression of tumor necrosis factor(TNF)ligand superfamily costimulatory molecules CD27L, CD30L, OX40L, and 4-1BBL in the heart of patients"Cardiovasc Pathol. (in press).
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[Publications] Seko Y: "Takayasu's arteritis : pathogenesis in Inflammatory Diseases of Blood Vessels"Marcel Dekker Inc.. 815 (2001)