2002 Fiscal Year Annual Research Report
疑似X線レーザーを用いた普及型微小血管造影装置の開発
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13470154
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
盛 英三 国立循環器病センター研究所, 心臓生理部, 部長 (90146598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 幹康 国立循環器病センター研究所, 心臓生理部, 室長 (70162758)
飯田 秀博 国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 部長 (30322720)
田中 越郎 東海大学, 医学部・生理学, 講師 (80211366)
佐藤 英一 岩手医科大学, 教養部, 助教授 (90154038)
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Keywords | プラズマx線 / 微小血管造影法 / x線レーザー / 新生血管 / 微小循環 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
疑似x線レーザー発生装置とイメージングプレートを中心とする撮影システムを完成させた。概略はつぎのごとくである。コンデンサーを正に充電し、X線管の陰極にトリガ電圧を印加することにより蓄積された電荷をX線管内に放電する。最大で30kA程度の管電流によりターゲット先端が気化され、プラズマX線源が形成される。プラズマ源を線状形成することなどにより特性X線よりも高いフォトンエネルギーの制動線をプラズマ内に吸収させ、蛍光X線(特性X線)に変換する。吸収係数の関係により特性線は容易にプラズマ内を透過することから、結果として高い強度の特性X線が得られる。特にK系列特性X線の蛍光収量が大きいので、L系列線と比較して制動線のK系列蛍光X線への変換効率は高まる。 本システムの構築は佐藤英一(岩手医大)の協力をえて国立循環器病センター研究所において行われた。佐藤英一が開発した単回照射型疑似X線レーザー装置(60kvp,200nF,)をひな形とし、光子数の増加を実現した。今後は複数回撮影の実現、さらにx線コリメーターによるx線の指向性の改良等を目指した。イメージングプレートを中心とする撮影装置はフジフィルム社のFLA2000(空間解像度25μm、ダイナミックレンジ>10^5)を用いる予定である。これは単回撮影用であるが、プレートカセットの間欠的(0.33秒に1回)かつ複数回(15回)撮影機能を付加するべく改良をめざした。このために,イメージングプレートFLA2000(≒FIA5000)システム、及びフィルム交換機等は研究組織に既設のものを用いた。別紙のごとく疑似X線レーザー装置に関して研究業績を報告した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] E.Sato, et al.: "Quasi-monochromatic radiography using a high-inensity quasi-x-ray laser generator"Physics of Medical Imaging. 4682. 538-548 (2002)
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[Publications] E.Sato, et al.: "Fundamental study on parallel beam radiography using a polycapillary plate"Physics of Medical Imaging. 4682. 298-310 (2002)
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[Publications] E.Kuwabara, et al.: "Inhomogeneous Vasodilatory Responses of Rat Tail Arteries to Heat Stress : Evaluation by Synchrotron Radiation Microangiography"Japanese Jou-rnal of Phys-iology. 52. 403-408 (2002)
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[Publications] E.Sato, et al.: "Quasi-monochromatic parallel radiography achieved with a plane-focus x-ray tube"Annual Report of Iwate Medical University. 37. 23-32 (2002)
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[Publications] E.Sato, et al.: "New x-ray irradiation from weakly ionized linear plasma"Annual Report of Iwate Medical University. 37. 13-22 (2002)
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[Publications] H.Kasahara, et al.: "Biodegradable Gelatin Hydrogel Potentiates the Angiogenic Effect of FGF4 Plasmid in Rabbit Hindlimb Ischemia"JACC. (In press). (2003)
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[Publications] 國本聡 他: "遺伝子による血管新生"再生医療の実際. 8 (2003)