2001 Fiscal Year Annual Research Report
中枢神経病変を来すリソソーム病治療への多面的アプローチ
Project/Area Number |
13470164
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
乾 幸治 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90175208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 和子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30294094)
酒井 規夫 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30314313)
島 雅昭 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10252660)
平野 慎也 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
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Keywords | リソソーム病 / サイコシン / T cell death associated gene 8 |
Research Abstract |
リソソーム病はリソソームへの分解されない気質の蓄積により細胞障害を引き起こし、種々の臓器の機能障害を引き起こすと考えられているがその分子メカニズムは不明である。本年度ではクラッベ病の病態解明として、サイコシンの蓄積がどのような細胞の機能異常を来すのかを明らかにするため、1)サイコシンのレセプターと考えられているT cell death associated gene 8 (TDA8)の抗体を用い、サイコシンにてアポトーシスを来すと考えられているマウスのオリゴデンドロ細胞にTDA8が発現しているのかどうか、2)マクロファージ由来の細胞に強制発現させサイコシンによる細胞毒性(細胞分裂障害)を抗体により予防できるのかを明らかとすることを目的とした。1)に関して現在抗体の特異性を検討しその確認を行い、存在の可能性が示唆された。2)に関しTDA8の発現ベクターを構築しその発現程度をマクロファージ由来の培養細胞にて検討している段階である。今後、抗体を用いた毒性阻止試験を行う予定である。サイコシンはスフィンゴリピド活性化蛋白に結合する。このため、スフィンゴリピド活性化蛋白のAドメインのペプチドを作成し、サイコシン毒性の阻止を検討する予定である。特異的なサイコシン毒性のペプチドが同定されればモデルマウスを用いその効果を検討する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Akagi M, Inui K, Tsukamoto H, Sakai N, et al.: "A point mutation of mitochondrial ATPase 6 gene in Leigh syndrome"Neuromuscul Disord. Et al.. 12. 53-55 (2002)
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[Publications] Inui K, Sakai N, Okada: "Mutational analysis of MECP2 in Japanese patients with atypical Rett syndrome"Brain Dev.. 23. 212-215 (2001)
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[Publications] Tsukamoto H, Yamamoto T, Nishigaki T, Sakai N, Inui K et al.: "SSCP analysis by RT-PCR for the prenatal diagnosis of Niemann-Pick disease type C"Prenat Diagn.. 21. 55-57 (2001)