2002 Fiscal Year Annual Research Report
臍帯血リンパ球からのウイルス特異的キラーT細胞の誘導法の開発
Project/Area Number |
13470168
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
加藤 俊一 東海大学, 総合医学研究所, 教授 (70096212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 崇史 東海大学, 医学部, 助手 (00338782)
服部 欽哉 東海大学, 医学部, 助手 (50276820)
萩原 政夫 東海大学, 医学部, 講師 (00208422)
保田 由喜治 東海大学, 医学部, 助手 (60265874)
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Keywords | 臍帯血 / DC / CTL / ウイルス特異的免疫 |
Research Abstract |
A.研究目的 臍帯血naive T細胞から抗CMV-CTLを誘導するに際して、DCは不可欠である。本年度は臍帯血中のDC頻度について、4color flowcytometry法によって明らかにし、さらにより成熟度の高いDCを臍帯単球から誘導する方法について検討した。 B.研究方法と結果 1)臍帯全血から各種lineage marker (CD3,14,16,33,19,56)陰性かつDR陽牲分画をさらにCD11c陽性又はCD123陽性領域に分け、各々DC1, DC2と定義した。それぞれ頻度について測定し、成人末梢血のDC1, DC2と比較した。臍帯血中のDCの頻度は、DC1;0.15±0.03、DC2;0.05±0.05であり、いずれも成人末梢血コントロール(DC1;0.28±0.12, DC2;0.11±0.06と比べて有意に低値であった。 2)臍帯血からCD14陽性細胞をMACSbeadsで分離した。同細胞をGM-CSF+IL-4にてDCへと誘導した。培養7日目において、成熟因子として従来より用いられるTNF-α単独又はTNF+IL-1β+IFN-αを添加し48時間後のマーカー(CD80,86)の発現頻度について比較検討した。臍帯単球由来DCはTNF単独では十分な成熟が得られず、TNF+IL-1+IFN添加において有意な成熟が得られた(CD80;TNF only38%→TNF+IL-1+IFN72%)。 C.考案 臍帯血には本来DCが十分含まれていないことを考えると、抗原特異的CTL誘導にはその前駆細胞から誘導したDCの補助が必要である。ただし他の報告にもある如く、臍帯単球由来は機能的成熟が得られにくい。我々の検討でも、最も重要な表面抗原であるCD80発現の有意な上昇はTNFに加え、IL-1, IFNを添加することによって得られた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Gansuvd B: "Human umbilical cord blood NK T cells kill tumors by multiple cytotosic mechanisms"Human Immunology. 63. 164-175 (2002)
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[Publications] Hagihara M: "Killing activity of human umbilical cord blood-derived TCRValpha24+ NKT cells against normal and malignant hematological cells in vitro : a comparative study with NK cells or OKT3 activated T lymphocytes or with adult peripheral blood NKT cells"Cancer Immunology Immunotherapy. 51. 1-8 (2002)