2001 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌集学的治療における樹状細胞応用による新しい治療法の開発
Project/Area Number |
13470234
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山崎 誠二 京都大学, 医学研究科, 助手 (50303839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野寺 久 京都大学, 医学研究科, 助教授 (50240825)
嶋田 裕 京都大学, 医学研究科, 講師 (30216072)
杉江 知治 京都大学, 医学研究科, 助手
今村 正之 京都大学, 医学研究科, 教授 (00108995)
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Keywords | TRAIL / HDAC inhibitor / Representational difference analysis / 樹状細胞 / マイクロアレイ / 化学療法 / アポトーシス / 特異的免疫誘導 |
Research Abstract |
消化器癌集学的治療における樹状細胞応用による新しい治療法の研究開発を行っている。腫瘍抗原の同定に関しては、食道癌細胞株と正常培養食道上皮の遺伝子の発現の差をマイクロアレイ及びrepresentational difference analysis法により検討し、食道癌細胞株および食道上皮それぞれに特異的に発現している遺伝子群を同定。これら遺伝子の発現調節機構にメチル化やアセチル化の関与を逆に実証するために抗癌剤使用(HDAC inhibitorやdemethylating agent)により発現誘導の検討を行い、抗癌剤処理による腫瘍抗原発現、さらに免疫誘導というメカニズムの検討を行っている。腫瘍細胞特異的に発現のみられる遺伝子群を用いて、ワクチン療法における樹状細胞の応用に向け、培養条件の検索と遺伝子導入法の検討を行っている。化学療法における宿主内での抗腫瘍免疫誘導機構に関しては、樹状細胞とアポトーシス誘導腫瘍細胞との混合投与により、腫瘍特異的免疫誘導を証明し、樹状細胞の重要性を実証してきた。また抗癌剤による腫瘍細胞のアポトーシスには、直接の殺細胞効果のみならず、免疫担当細胞(特に樹状細胞)からのTRAIL発現による感受性増強の関与を示唆する結果が得られ、その受容体発現と感受性の検討および樹状細胞と化学療法併用による細胞傷害活性におけるTRAILの関与においても検討中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Takatsugu Kan: "Gene expression profiling in human esophageal cancers using cDNA microarray"Biochem. Biophys. Res. Comm.. 286. 792-801 (2001)
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[Publications] N.Inoue: "Tumor rejection induced by dendritic cells co-injected with tumor cells treated with anti-cancer drug"Surgery Today. (in press). (2002)