2001 Fiscal Year Annual Research Report
肺胞上皮細胞の再潅流傷害におけるIL-8及び細胞骨格の役割とポリフェノールの効果
Project/Area Number |
13470272
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
板東 徹 京都大学, 医学研究科, 助手 (20293954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 洋巳 京都大学, 医学研究科, 教授 (90167205)
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Keywords | 緑茶ポリフェノール / 酸化ストレス / インターロイキン8 / A549細胞 / 肺胞上皮細胞 |
Research Abstract |
1)酸化ストレス刺激によるIL-8産生に対する緑茶ポリフェノールの効果:1x10^5/mlのA549細胞を24well dishで培養。緑茶ポリフェノール添加(0-0.2mg/ml)培地で2時間前処置したのちH_2O_2(400μM)刺激を加え、1,3,6時間後の培地中IL-8濃度をELISA法を用いて測定した。結果:緑茶ポリフェノール濃度依存的にIL-8濃度の滅少が認められた。緑茶ポリフェノールとH_2O_2を同時に投与した場合に比べ、緑茶ポリフェノールで前処置した場合のほうが、IL-8産生抑制が著明に認められた。 2)酸化ストレス刺激によるIL-8mRNA発現に対する緑茶ポリフェノールの効果:1x10^5/mlのA549細胞を100mm dishで培養。緑茶ポリフェノール添加(0.2mg/ml)培地で2時間前処置したのちH_2O_2(400μM)刺激を加え、1,3,6時間後のIL-8mRNA発現をRT-PCR法を用いて検討した。結果:緑茶ポリフェノールによるIL-8mRNA発現の抑制が認められた。 3)緑茶ポリフェノールによるH_2O_2スキャベンジ作用:緑茶ポリフェノール含有培地(0-0.2mg/ml)にH_2O_2(400μM)を添加し、30分後の培地中H_2O_2濃度を測定した。結果:緑茶ポリフェノールの濃度依存的に培地中H_2O_2濃度の減少が認められた。 4)緑茶ポリフェノール添加後の細胞生存数の検討:1x10^5/mlのA549細胞を96well dishで培養。緑茶ポリフェノール(0-0.2mg/ml)及びH_2O_2(400μM)を添加し、8時間後の細胞生存数を計測した。結果:緑茶ポリフェノール及びH_2O_2はA549の生存率に影響を与えなかった。
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