2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13470273
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大竹 重彰 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (50243209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松宮 護郎 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20314312)
西村 元延 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90291442)
澤 芳樹 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00243220)
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Keywords | 低侵襲手術 / ZEUS surgical system |
Research Abstract |
当施設では内視鏡手術支援ロボットZEUS surgical systemを導入し、未来の心臓血管外科手術のあり方を探っている。内視鏡手術支援ロボットZEUS surgical systemは、術者が手術野外から操作できるという遠隔操作が可能である。これを生かしてニューヨークにいる術者が手術操作用のコンソールを操って、パリの病院の手術室で待機している患者の手術を行うという、Tele-Surgeryが実現した。わが国においてもZEUS surgical systemによるTele-Surgeryを導入すれば、術者を有する基幹病院といくつかのsatelite病院からなる診療ユニットを構成し、各施設ごとにばらつきのある治療成績をより均一化させ、どこでも同じqualityの手術を受けることができるという可能性が示唆される。当施設では幾多の動物実験を重ねることでZEUS surgical systemを用いた手術手技の確立を図り、平成13年度には6例の症例に対してZEUS sergical systemを導入した。6例中3例は虚血性心疾患で、いずれも冠動脈バイパス術における左内胸動脈グラフト採取に用いた。今後はさらに心停止下の冠動脈バイパス吻合や、心拍動下の冠動脈バイパス吻合に導入していく方針である。また心房中隔欠損症に導入した3例ではいずれも欠損孔閉鎖術に用いた。3例中2例は肋間小開胸を必要としたが、1例は完全内視鏡下にZEUS surgical systemによる心房中隔欠損閉鎖術を遂行でき、これは世界第一例目であって、現在論文投稿中である。今後はさらに僧帽弁形成術にも応用を考えており、この成果を活かして未来の心臓血管外科手術のあり方を探り、さらなる低侵襲化の可能性を探求するとともに、学会発表等を通じてこの技術の普及に貢献していく考えである。
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