2002 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイによる歯周病の病態解明と組織再生への応用
Project/Area Number |
13470395
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
安孫子 宜光 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70050086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸川 道子 (木山 道子) 日本大学, 松戸歯学部, 副手 (50256905)
平塚 浩一 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (80246917)
斉藤 重野 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (60072394)
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Keywords | マイクロアレイ / 歯周病 / 上皮細胞 / 線維芽細胞 / トランスクリプトーム / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
ヒト歯肉上皮細胞とヒト歯肉線維芽細胞におけるトランスクリプトーム解析をマイクロアレイを用いて行なった。双方の細胞からそれぞてmRNAを精製後、oligo[dT]24プライマー存在下でそれぞれ異なる蛍光色素(Cy3,Cy5)を取り込ませながらRT反応を行いcDNAを合成した。アルカリ処理後、各、蛍光標識1本鎖cDNAを混合し、アレイ上でハイブリダイズさせた。アレイ洗浄後、蛍光スキャナーで各遺伝子スポットの蛍光強度を測定し、遣伝子解析ソフトを用いて解析を行った。約6,500遣伝子の解析の結果、歯肉上皮細胞での発現量が歯肉線維芽細胞の発現量を2倍以上上回った遣伝子数はdesmo-collin precursor, type I epidermal keratin, Tax interaction protein, kidney kallikrein, TNF-alpha converting exzymeなど846存在した。一方、歯肉線維芽細胞の発現量が歯肉上皮細胞の発現量を上回った遺伝子数はLZIP, caveolin-2, hyaluronan synthase 2, vimentinなど844であった。Molecular Functionで分類した場合、Enzyme, Nucleic Acid Binding, Signal Transduction関連の変動が両細胞とも多いことがわかった。変動している遺伝子に関しては一部をリアルタイムPCR等で確認済みである。現在は確認出来たものに関しては、さらにタンパク発現レベルあるいはその生物活性を確認可能なものは、保存しておいた細胞破砕液および細胞培養上清を用いてウエスタンブロット法やELISA法等で確認中である。
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