2003 Fiscal Year Annual Research Report
窩洞形成及び歯髄除去用ウォータージェット装置の試作と応用研究
Project/Area Number |
13470405
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
蟹江 隆人 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70152791)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚田 岳司 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70236850)
長岡 成孝 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (10155913)
藤井 孝一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (60156817)
有川 裕之 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90128405)
門川 明彦 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00169533)
|
Keywords | 高圧水 / 研削 / エナメル質 / 象牙質 / 窩洞 |
Research Abstract |
(1)近年、牛海綿状脳症(BSE)の流行により、ウシ歯の入手が困難になってきた。本研究のように、健全歯質が必要な場合、代用品を検討する必要がある。本研究では、エナメル質の代用品として、アパタイト焼結体を使ってアブレッシブジェットによる研削性を検討した。900℃及び1000℃焼結のアパタイトに、懸濁液をそれぞれ30秒間当て、表面を表面形状測定装置で測定した結果、表面性状に差異が見られなかった。このことから、アブレッシブジェットが齲蝕エナメル質部を選択的に削除するのに適切な方法であることが示唆された。 (2)罹患した歯髄はリーマやクレンザー等の機械的方法で除去しているが、リーマ等が根管内で破折して、そのまま根管内に残存する症例がある。また、感染などの観点から歯髄を非接触で除去できる装置があると、臨床的に有用であると考えられる。人工歯根を使って、80kg/cm^2の水圧のウォータージェットで歯髄(Wax代用)の除去を行うと、ほとんど付着も見られず除去できる。しかし、根尖部に直径0.2-0.3mm程度の穴を開けて、同条件で高圧水を噴射すると、歯髄(Wax代用品)の一部が根尖部の穴から吹き出し、完全には上部に掻き出すことができなかった。このことから、歯髄除去には根尖部の穴が完全除去の妨げになることが分かった。このことから、歯髄除去へのウォータージェットの応用は難しいとの結論に至った。 (3)ウォータージェットを口腔内で使う場合、水や研磨材の飛散が起こる。従来の回転式研磨装置も同様に水による冷却を使うために水の飛散が起こる。現在、これらの動きをビデオカメラで撮影し、水や研磨材の飛散状態を分析する準備を行っている。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Kanie, Kadokawa, Arikawa, Fujii: "Novel Water-blasting Machine for Removal of refractory Investment and Metal Oxides"Prosthodont Res Pract. 2(1). 20-26 (2003)